「学校長からみなさまへ」を更新し、「本物に触れる」を掲載しました。

[ 2019年7月1日   更新  ]

2019年7月「本物に触れる」

本物に触れる

                          “Mastery for Service”
 
                            “幼子はたくましく育ち、                                            
                               知恵に満ち、
                               神の恵みに包まれていた“
             

                        

  フードコート(よ~く考えてお昼の注文)

〈CCTへ〉
伊丹から成田に着いたとき、ある女の子とこんな話をしました。「飛行機で耳は痛くなかった?」「少しキーンとしました。」「鼻をつまんで、フーンとすれば治るよ。」「お父さんもそう言ってました。」「お父さんのお土産は決めてる?」「『無事に帰って来てくれたらお土産はいらないよ。』と言ってました。」・・・とっても温かい気持ちをもらってCCTのスタートができました。

〈本物に触れる〉
生まれたときからパソコンやインターネット、ゲーム、テレビなどに囲まれている子どもたちは正にデジタルネィティブ世代です。今後、これらの機器を適切に活用していくことはますます重要となっていくことは確実です。
 しかし、ハイビジョン画面で見る青空の〝青〟と、現実に初夏の海辺で見上げる青空の〝碧〟とは異なります。また、インターネット配信で聞く〝蝉時雨〟と、夏の森の中で聴く蝉時雨はやはり別物です。ハイビジョン映像はどんどんクリアで鮮明になり、低く飛んでいる赤トンボなどは、今にも手で触れられそうなのですが、晩夏の野原で肩先に止まってきた本物の赤トンボはやはり全く存在感が違います。本物の〝碧〟は渚で全身を染め上げます。本当の〝蝉時雨〟は体に染み込みます。そして現実の〝赤とんぼ〟は、そっとつまんだ透明な羽が命の震えを伝えてきます。ぎらぎら輝く浜辺の太陽に肌が焦がされる。思いっきり走り回って、額に浮かんだ汗が目に沁みる。ぶらんぶらんと大きくブランコをこいだときに顔に感じる爽やかな風・・・。可塑性に富んだ子どもの脳には、本物と触れる体験が何よりも大切だと思います。
 今、私たち大人はできるだけ現実にこだわって、子どもたちには本物を見せ、現場へ連れて行き、可能な限り現物と出会わせ、そして本物に触れさせる直接体験を与えてやることが大切です。成人した後で、子どもたちの心の大きな財産になり、人生の支えになってくれるのは、幼い時代に〝本物〟と出会って心に刻み込まれた、胸に大きく響く直接体験だと思います。
 もうすぐ長い夏休みが始まります。「人」「もの」「こと」との出会いや体験がたくさん出来るチャンスです。子どもたちがたくさんの本物体験をしっかりと心に残せる夏休みとなりますように。