2021年3月①「川は岸のために流れているのではない

[  2021年3月1日   更新  ]

      “Mastery for Service”
        “幼子はたくましく育ち、
         知恵に満ち、
         神の恵みに包まれていた"

         今年も頑張ったマラソン

「川は岸のために流れているのではない」

校庭の梅のつぼみが膨らみ、暦もいつの間にか年度の終わりに近づいてきました。
2020年度を迎えた時に決意したことをもう一度思い出す、そんな気持ちにさせてくれる今日この頃です。
さて、次の詩は、兵庫のペスタロッチと言われる東井義雄氏の詩の一節です

 川は岸のために 流れているのではない
 川のために 岸ができているのである
 子どもは 教師のために 生まれてきたのではない
 子どものために 教師ができたのだ
 子どもひとりひとりの 生き方の流れの
 美しさ たくましさ おもしろさを認め
 それに沿って 指導の岸を構築してくれる教師に
 子どもは 魅力を感ずる  (東井 義雄)


一年の終わりにあたり、この詩を見ながら、この1年間を、改めて振り返っています。
コロナ禍の中で、誰もこれまで経験したことのない毎日をみんなで知恵を出し合いながら何とか歩みを続けてきたように思います。
次々と楽しみにしていた行事が中止になり、たくさんの制限のある学校生活の中で、
子どもたちはしっかりと状況を理解し、自分らしく頑張り続けてくれました。
子どもへの大人の期待を表す「這えば立て、立てば歩めの親心」という言葉があります。
子どもの成長を心から望んでいる親の心をいう言葉です。

しかし、ともすれば、私たち大人は、子どもの成長を喜ぶ間もなく、
次から次へと子どもに大人の期待を押しつけてしまう傾向があります。
子どもは、成長過程にあることを忘れずに、一人一人の成長をまず喜ぶこと、
そしてその後に次の成長に向けて周りの大人が丁寧に支援をしていくことこそが大切なのだと思います。
これが東井氏のいう川のための岸なのだと思います。

この一年、初等部の子どもたちは、確実に成長しました。
それを認め、喜び、そしてこれからのさらなる成長に期待しています。
一年の終わりにあたり、お子さんとともに、今年を振り返る機会を是非もっていただけたらと思います。
その際に次のような視点に目を向けてはいかがでしょうか。
 ◎世の中で一番難しいことは、自分を見つめること。
 ◎世の中で一番簡単なことは、他人を批判し、相手のせいにすること。
自分を厳しく見つめることは、自分を成長させます。
人のせいにしてしまうことは、一番簡単なことですが、自分のためには、決してなりません。

今年も何とか1年を終えることができそうです。
コロナ禍の中、例年にも増して、本校へ様々なご支援・ご協力を賜り、本当にありがとうございました。心から感謝しております。


<図工・家庭科 作品展in体育館>