2020年3月 「心に表彰状を」

[  2020年2月29日   更新  ]

心に表彰状を

      “Mastery for Service”
        “幼子はたくましく育ち、
         知恵に満ち、
         神の恵みに包まれていた"

           1月30日 マラソン大会

「心に表彰状を」

 河合隼雄氏の、本に書かれていたことです。
 あるお母さんの、「誉めて育てたらいいことは分かっているのですが、叱ってばかりで、誉めるのが苦手なんです。
どうしたらいいのですか?」という質問に、河合氏は「お子さんの良いところを、5つ考えてみたらどうですか。」
と答えておられました。さらに続けて次のようなアドバイスをされています。「我が子が幼児の頃は、〈這えば立て、
立てば歩め〉の〈親心〉で、気長にあまり叱ることなく励ましてきていたのに、集団生活が始まると、ついつい他の
子どもと比べてしまうようになり、〈親心〉を忘れて焦り、気がつくと、〈できて当たり前〉〈どうしてできないの〉
〈さっさとやりなさい〉となってしまいます。誉めるのを忘れ、いつの間にか叱ってばかりになります。叱ったり誉
めたりするのは、我が子の将来を思ってのこと。将来にわたって適切な行動が、持続して取り続けられることを願っ
てのことです。その力は、叱るより誉める方が効果があることは分かっていても、ついつい焦って叱りがちです。
誉める良いところを5つ探すには、這えば立ての〈親心〉=我が子の可能性を信じ、励まし続けた心=を思い出し、
比べることなく、結果を急がず、努力の過程を大切にしてきた心を思い起こすことです。そうすれば見つかります。
少なくとも叱るだけになることは減っていくと思います。もう一つは、この温かい眼差しの過去を思い出すと同時
に、十年先、二十年先の我が子の未来を思い描くことです。長い目で見つめ、大らかな心で見つめてください。
そうすれば、きっと誉めることが多くなっていくと思います。」と、河合先生は語っています。ただし、保護者と
して時には毅然として壁のように子どもの前に立ちはだかったり、逆にお子さんが躊躇しているときに、ポンと背中
を押してあげたりする場面とその覚悟が必要であることはいうまでもありません。

 

 ある人から教えていただいた誉め方を紹介します。「間接的に誉める」方法です。直接誉めるのではなく、
「○○さんが誉めておられたよ」と伝える誉め方です。その人はこれを「心の表彰状」と名づけていました。表彰
状を貰うときは、どの子も清々しい表情をしています。それは第三者の多くの人たちから認められ評価されたから
嬉しいのです。表彰状はないけれど、子どもにとって第三者である「○○さんがすごく感心していたよ」の一言は、
子どもの心に表彰状として、深く鮮明に焼き付くのだと思います。ただし、あまりたびたび続けると効果が無く
なり、大切な成長の節目、例えば投げやりになりかけた時とか、学ぶ力、生きる力などに関わる大切な場面で、
印象的に行うと良いと教えていただきました。

 今年度も残すところあと少しとなりました。私たち教職員も子どもたち一人一人の良いところをさらに伸ばせ
るよう努めたいと思います。ご家庭でも今から、たくさんの「心の表彰状」の準備をお願いします

 新型コロナウイルスへの対応では、大変ご心配をおかけしていることと思います。22728日には政府の
対策本部及び兵庫県から臨時休業の要請が出されました。初等部としましては、児童の健康・安全を最優先して
対応していきます。どうか、ご理解とご協力をよろしくお願いします