2019年12月 「心に汗を」

[  2019年11月20日    更新  ]

2019年12月「心に汗を」

11月16日 第5回音楽祭 全員合唱

                              “Mastery for Service”
                              “幼子はたくましく育ち、
                               知恵に満ち、
                               神の恵みに包まれていた
                         
                           11月16日 第5回音楽祭 全員合唱
     
                                                                                             
 〈第5回音楽祭 感謝・感動そして・・・〉
 初等部での児童音楽祭そして、中央講堂での第5回初等部音楽祭、子どもたちは緊張の中にも力を出し切り、最高のハーモニーを奏でることができたという満足感を味わうことができました。たくさんのご来場と温かい拍手、本当にありがとうございました。子どもたちの真剣なまなざし、迫力ある音楽に涙が溢れて止まりませんでした。
 体育祭の練習の頃には、まだ気温も高く、子どもたちの顔から汗がポタポタと落ちることもありました。秋も深まり、音楽祭の練習では、歌ったり楽器を奏でたりすることで、体に汗をかくことは少なかったかと思います。しかし、少しでも上手になろうと、一生懸命練習したり、聴いてくださる人の前で緊張しながら演奏したりすることでも汗をかきます。ただこの場合、汗をかく場所が違っています。音楽祭の練習や本番では体ではなく、心に汗をいっぱいかいているのではないでしょうか。しかも、この汗は、かけばかくほど心が優しくなり、豊かになるように思えるのです。心にたくさんの汗をかいて、作り上げた音楽は、人を感動させないはずはありません。また、この汗は音楽が完成されたときよりも、むしろ、音楽を作り上げる過程でたくさん滲み出るものであり、汗をかいただけ心が優しく、豊かになり、また仲間とのかかわり合いも深まると思います。間違えないように必死に鍵盤を見て指を動かしている子ども、また、指揮をする先生に合わそうと、一瞬も指揮棒から目を離さないよう頑張って演奏している子ども、練習に練習を重ねたけれど、まだ満足できないと思っている子ども、・・・こんな努力を重ねている子どもたちは心にいっぱい汗をかいているんだと思います。その汗には必ず感謝の気持ちがついてきます。なかなかうまくできなかったときに、そばにいて、親身になってアドバイスをしてくれた先生、いつも励まして支えてくれた友だちのことを忘れてはならないと思います。また、お家の方に教えてもらった人もいたことと思います。心の汗には、確実にこれらの人たちの力が大きくかかわっています。
 感謝、感動そして涙の第5回音楽祭、子どもたちは見事にやり遂げてくれました。

 今年も残すところ1月となりました。
 「去年今年(こぞことし) 貫く棒の如きもの」 これは、高浜虚子の句です。
 「一夜明ければ確かに暦は新しい年を迎える。しかし、一晩寝ただけで世の中が変わるはずもない。現在の一秒一秒は、過去の一秒一秒の、そして明日の一秒一秒は、現在の一秒一秒の積み重ねの結果である。私たちの人生には、なにか一本貫いたものがあるはずである。物事の本質を見極めるという理念、世界に羽ばたくという志は、年が変わっても不変である。」という想いが詠み込まれていると思います。新しい年も“Mastery for Service”を体現する世界市民の育成を目指した取り組みを初等部は地道に歩んでいきたいと思っています。