2019年11月 「菊づくりから学ぶ」

[  2019年10月21日    更新  ]

2019年11月「菊づくりから学ぶ」

10月16日 体育祭

                              “Mastery for Service”
                              “幼子はたくましく育ち、
                               知恵に満ち、
                               神の恵みに包まれていた
                         
                               10月16日 体育祭
     
                                                                                             
 〈温かいご声援をありがとうございました〉
 台風の接近のため、体育祭が再々順延となってしまい、保護者の皆さまには本当にご迷惑をおかけしました。しかし、14日の団体演技、そして16日の体育祭では、皆さまの温かい声援を受けて、子どもたちは普段以上の力を発揮して頑張ることができたと思っています。保護者の皆さまの温かいご理解とご協力に心から感謝しております。

 “菊づくりから学ぶ” 
   菊は日本の秋を飾る花として昔から親しまれてきました。今は、花屋さんに行けば1年中菊の花があるようですが、昔は,菊が咲き始めるのが10月中頃からで、花が一番少ない時期になる寂しい季節を華やかにする花として、菊の花が大事にされました。春の桜はぱっと咲いてぱっと散るという感じですが、菊は霜が降りる頃まで長い間咲き続けます。菊は花が長持ちするところからその生命力にあやかりたいと鎧や甲に菊の花の紋が使われたそうです。
   菊づくり名人の方にこんな話を聴きました。
 「菊づくりは前の年の秋から始まります。山に落ち葉拾いに行き、大きな穴を掘って落ち葉を入れ、肥料や水をかけたりして葉っぱを腐らせます。春になると冬を越した菊の根から芽が出て伸びてきます。芽の先を切って土に挿して根っこが出たら鉢に植えます。夏に水や肥料を欠かさずにやりどんどん伸ばします。1つの花を咲かせたり、3つの花を咲かせたり、中には5本、7本、そしてもっといっぱい花を咲かせるように手入れをします。そうすると、9月にはつぼみがたくさん付き、一番よいつぼみを選んで咲かせます。大きな花には、支柱や花を支える台をつけるのです。」
 菊づくりにはたくさんの世話があります。さし芽、小鉢上げ、三本仕立て、少しずつ大鉢への移植、柳芽の処理、輪台付け、そして花が咲き終わった後の処理などが、節目となる世話です。これらの合間に、日々の水やりや追肥、アブラムシの駆除などがあり、突発的な台風への対応もあります。
 名人の菊づくりからいろいろなことを考えさせられました。土づくりや肥料のやり方、毎日の水やり、虫や病気から守る消毒、脇芽をとること、つぼみを残すこと、咲き終わってから冬を越す管理など、どれをとっても忘れたり怠けて手を抜いたりするといい花が咲きません。いい花を咲かせるには、丈夫な根っこがあること、風が吹いても折れない茎を作ること、そして、太陽のエネルギーを受け止めるりっぱな葉を作ることです。そのためには、毎日毎日の世話の積み重ねが大切だということです。
 私たち人間にたとえれば、算数の葉っぱ、国語の葉っぱ、読書の葉っぱ、運動の葉っぱ、親切にする葉っぱ、挨拶の葉っぱ、掃除の葉っぱ、お手伝いの葉っぱ等々と考えられます。毎日続けてしっかりやると、いい葉っぱがたくさん付き、栄養がいっぱいになり、人生のすばらしい花を咲かせることができると思います。  初等部の子どもも、根気よく自分から進んで勉強をすることや元気よく運動すること、我慢強く最後までやり抜く力をさらに伸ばして、心や体を丈夫にし、思いやりのあるりっぱな花を満開に咲かせてほしいと思います。
 いろいろの色や姿の菊の花がたくさん見られる季節です。菊作りに込められた「心」を感じながら、日本の秋の花、菊を学校の行き帰りの道などで楽しんでみたいなと思っています。