羽虫とナデシコ

[  2016年7月1日   更新  ]

羽虫とナデシコ

                              “Mastery for Service”

                               幼子はたくましく育ち、

                                知恵に満ち、

                                神の恵みに包まれていた














 

 5月17・18日は3年生が千刈キャンプに行きました。そして、6月1日から7日は6年生のカナダ・コミュニケーション・ツアー、そして5年生の近江キャンプがありました。7月に入るとすぐに2年生・4年生のリトリートキャンプがあります。
「なすことによって学ぶ」学校行事は、友だちとのさまざまな活動を通して、人間関係を広げること、生活経験を豊かにすること、互いを思い合う心、ともに生きていく態度、自己責任の自覚、自律の心などを体験を通して身に付ける場です。心身の調和のとれた“Mastery for Service”を体現するための大切な機会です。竹の節のように、行事を経験するごとに、見違えるようにたくましくなる子どもたちの姿を感じています。

兵庫県淡路農業技術センターが開発した害虫駆除のお話です。

カーネーションを植えると、温室の中まで、クロウリハムシという害虫がたくさん飛んできて、茎や葉を食い荒らすそうです。農薬を散布すると一斉に逃げてしまい、駆除することが難しいそうです。しかし、近くにナデシコが植えられているカーネーションには、ハムシが全くついていないことをセンター職員が不思議に思い、カーネーションのハウスの周りにナデシコを植えたところ、ハムシはナデシコの方に行って、カーネーションにはやって来なくなったそうです。これで今まで毎朝農薬で消毒しなければならなかった作業をしなくて済むようになったそうです。

この害虫駆除の話を聞いて、直接的な対応だけでなく、間接的な対応も大切だと改めて感じています。
教育・子育てを考えるとき、私たちはどうかすると、つい、子どもの「弱点」や「できないこと」に、目を向けがちです。そして、それを取り除くべく一生懸命、毎日毎日消毒ばかりしているのではないか…。後で気がついたときには、その消毒液でかえって弱々しくしてしまっていることだってないとは限らない…。

苦手なことを克服することは大切です。
こうして欲しい、こうなってくれれば嬉しいと思うとき、そのことばかりに目を向けるのではなく、発想を転換して、周りに目を向けてみる。困ったときには解決の糸口になるかもしれません。また、そうすることによって、案外、今まで努力しても出来なかったことが、思ったよりスムーズに出来てしまうこともあるようにも思います。

もうすぐ長い夏休みがやってきます。これまでと違った視点で子どもと向き合える時間がきっとあると思います。学校ではできない多くの体験をして、子どもたちがさらに成長してくれることを願っています。