「一年の計」

[  2016年10月28日   更新  ]

一年の計

「本年も、どうぞよろしくお願い致します」

夜空は澄み、穏やかな年明けとなりました。

新年明けましておめでとうございます。子どもたちは、どんなお正月を迎えたことでしょう。

「初詣で『今年はお姉ちゃんと仲良くしたい』というお願い事が聞こえてきて、『私も』とお祈りしました」。

初等部に届いた年賀状には、家族との安らぎの時間と共に「一年の計」が記され、微笑ましくなりました。 

今年は、申年(さるどし)。
早生まれの六年生と遅生まれの五年生が「歳男・歳女」にあたります。「申」は元々稲妻(いなずま)の形を示す象形文字。天にある神がその威光をあらわし、その人がいると場が明るくなごみ、困っている人がいつも助けられる運気を持つとのこと。

幸いを受け、共に広げてまいりましょう。本年も、どうぞよろしくお願い致します。



======== すべり台 ========

以前、生まれてくる子どもは、皆『すべり台』の上で順番を待っているという話を耳にしたことがあります。

どんなお父さん、お母さんのもとに行くのか。どんな家庭に行き着くのか。すべては選んだわけでもなく、選ばれたわけでもない「偶然」がそこにあるというのです。

『はなちゃんのみそ汁』(文藝春秋)。2012年3月に出版された本が、最近映画化になりました。もう、ご覧になった方もおられることでしょう。

癌という病を得た後、ひとつの命を授かった安武信吾、千恵ご夫婦。大きな決心を経て「はな」ちゃんが誕生します。しかし、限られた時間の中で、母として彼女に何を残してやることができるのだろうか。32歳の千恵さんが4才のはなちゃんに託した思いは、娘にも包丁を持たせ家事を教えることでした。

『すべり台』の上で、ただ黙って順番を待つ子どもたち。
自分の順番が来れば、ただただ順に滑り行く子どもたち。

どんな子どもが、私たちのもとにやって来るのか。
どんな子どもが、わが家にやって来るのか。

選んだわけでもなく、選ばれたわけでもない偶然の中で、人は一生のうち逢うべき人には必ず逢えるのだそうです。しかも、一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎない時に。