「通知書」

[  2015年12月1日   更新  ]

通知書

「クリスマス礼拝は12月19日(金)」

地方の出張先で、カマキリが例年以上の高い所に卵を産み付けていることを地元の小学生に教えてもらいました。この北国は、雪の深い年になりそうです。

初等部も師走を迎え、2学期のまとめと評価に入りました。日頃の子どもたちの多くの足跡をたどりつつ、成績には悲喜こもごもが入り交じることを実感します。

次に紹介するのは、10年前に知った『通知書』にまつわるひとつの物語です。














======== 中井昭彦 身長148㎝ ========

本名・中井昭彦。1943年(昭和18年)7月3日生まれ。72歳。

中学を卒業後家電メーカーに就職。その後漫才を経て吉本新喜劇へ。
身長148㎝の小柄さを生かした数々のギャグでの活躍はご存知の通りです。

今年、芸能生活50周年を迎える「池乃めだか」さんが最も大切にしているものが、小学校6年生時の『通知書』であるといいます。

幼い頃から肉親との縁が薄く、中学2年生から独り暮らしを始め新聞配達で生計を立て学校に通います。卒業時には、天涯孤独のようだったと語ります。

その彼の心を支えたのが、小学校5・6年生の担任の先生からの『通知書』。
先生は、中井少年の家庭環境に考慮しつつ、特別な配慮はせずみな平等に扱います。
しかし、学期末に先生から受け取る『通知書』だけは、級友と違っていました。

『いろいろと問題を抱えて苦労しているのに、態度に出さず平然としている中井君は立派だと思う。先生はちゃんと見ているよ。……………… 』

彼に対する所見やメッセージは、余白がないほどびっしりと書き込まれていました。
裏は身体検査の身長や体重の欄なのに、その周りも先生の字で埋まっていたといいます。

中井青年が社会人になって2年目、病に伏した先生を見舞います。
二人は、やっと聴き取れる細い声でお互いをいたわります。

笑いに生きる彼の見事な人生は、師から受けたものの大きさが支えます。

寒い冬こそ下へ下へと根をおろし、力を蓄えましょう。