「閉幕、そして開幕」
「閉幕、そして開幕」

ひとつの五輪が幕を閉じました。
数々の名場面と物語を残し、冬季ソチ大会は18日間の日程を終えました。
そして、迎えるもうひとつの冬季五輪。『第11回冬季パラリンピック S0CHI大会』。
障害のある人々が、スポーツに親しんでいた記録は紀元前に見られます。
スポーツを障害治療に用いた医師グットマン卿は1948年、車いす患者によるアーチェリー大会を開催。その後ポロやバスケットボール、卓球へと広がり、パラリンピックの原点となりました。冬季パラリンピックは1976年、スウェーデンで行われた大会が『第1回冬季パラリンピック』と位置づけられ50年近くになります。
オリンピックのモットーは「より速く、より高く、より強く」。
この言葉は、フランスの高校の学校長であったアンリ・ディドン神父が陸上競技大会で生徒に語ったものです。
誰に対しての「より速く、より高く、より強く」なのか。それは、一人ひとりの生徒本人に対してであり、自身への挑戦を大いに鼓舞したものでした。
「勝敗」や「順位」といった目が行きやすい他者との優劣の競いではなく、目的は人がもつ努力の無限さと自己の可能性へのチャレンジ。
『冬季パラリンピックソチ大会』は3月7日、10日間の日程で開幕をします。
========『 パンの配達 』========
2月中旬、日本列島は関東甲信地方を中心に記録的大雪に見舞われました。
山梨県甲府市は観測史上最多の積雪114㎝を記録。
電車の運休、空の便の欠航はもちろんのこと、高速道路や一般道での車の立ち往生は、多くの人々に苦難をもたらしました。前へも後ろへも動かせない車の「孤立」は、村や町の孤立とはまた異なった不安があったことでしょう。
そうした状況の中、心あたたまるニュースに接しました。
コンビニに食料を配送するトラックも渋滞で足止めを余儀なくされます。
どれぐらい時間の経過があったのでしょう。運転手さんが後部の扉を開けてパンを取り出し、立ち往生する車一台一台に丁寧に届けられたのだそうです。
ご自身の判断と行動です。
世間には広く“ Mastery for Service "があることを知ります。