梅だより
[ 2009年 03月 03日 更新 ]
紅梅の紅の通へる幹ならん 高浜虚子
初等部のすべての梅が今満開となりました。
紅梅にかぎらず、花を見るたびに思います。ほんとうに不思議です。
どこからあんな色が生まれるのでしょう。紅梅のあの色はどこで用意されているのでしょう。
虚子の句も、この〈不思議さ〉がベースになっているようです。
土から吸い上げられた水は、幹を通るときすでに色を帯びているか、色の素を宿しているに
違いない、というのが虚子の〈写生〉です。 (ハーモニー)