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野地 啓太さん(国際学部2年生)

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活動参加回数:1回
参加した回:第14回(2019年8月)

熊本地震現地ボランティアに参加した理由・きっかけは?
お母さんの地元が熊本県で、親戚が熊本の野菜や果物を自宅へ送ってくれたりもしていたので、熊本県に関心がありました。でも僕自身は九州に行ったことがなかったので、一度行ってみたいと思っていました。
そんな時にたまたま教学web(*1)で現地ボランティアの参加者募集情報を見つけて、参加費も安かった(*2)ので、これなら自分も参加できると思い、申し込んだのがきっかけでした。

どんな活動をしましたか?
戸別訪問で1軒1軒お宅に訪問して、お茶立てをして住民の方に飲んでいただきました。あるおばあちゃんのお宅に行ったとき、「足がわるくて集会所にも行けないので来てくれて嬉しい」と喜んでくれて、お孫さんの話などしてくれました。 お孫さんと僕たちの年代が同じくらいだそうで、一緒に話すだけでも楽しいと言ってくれて嬉しかったです。お孫さんの写真なども見せてくれて、話がとても盛り上がりました!

参加してみてどうでしたか?
参加する前は、熊本はもう復興しているんじゃないかと思っていましたが、実際に現地に行って細かく見てみると道路がデコボコになっていたり、道端の溝の部分が崩れていたりと完全には復興出来ていないのかなと実感しました。
断層見学のときには「ここからここまで断層が動いたんだよ」と教えてもらいましたが、そのズレの大きさが思っていたより大きかったので、地震でこんなに地面って動くんだと衝撃を受けました。
それから、現地の方々は僕が想像していたよりもとてもオープンに歓迎してくれて色々な話が聞けたので、参加して自分のためにもなったし、交流できてよかったなと思いました。

参加する前と後で変わったことはありますか?
参加前の僕のイメージだとボランティアは災害が起きた後に家の片付けとかをすることとかだと思っていたのですが、参加してみると発災から2年以上経った後とかに心のケアに繋がるような交流活動ができたので、ボランティアの概念が大きく変わりました。交流を通じて親しくなることで、体験したことや自分の思いなどを現地の方からお話が聴くことができて、感情などいろんなことを共有できる場があるのが良いなと思いました。発災から時間が経ったからこそ話してもらえること、話したいこともあるのかなと感じました。
もう一つは、参加してみたことで自分がイメージしていた熊本の現状と、実際の現状がズレていたので、行ってみないとわからないことが多いと実感しました。
阿蘇大橋の崩落現場では山肌が剥がれ落ちたままだったり、地震当時のままで残っていることは衝撃でした。新しい橋の建設などは進んでいたけれど、その周辺の景色とかが当時ニュースでみたまま残っている部分もあったので、自分の目で見ないとわからないことだと思いました。

今に活きていることはありますか?
日本各地で起きる災害のニュースにボランティア目線で関心を持つようになったことです。このタイミングでは家屋の掃除や片付けのボランティアが求められていて交流はまだなのかなとか、時期による現地の方のニーズまでイメージできるようになりました。
活動の振り返りのときに一緒に行った学生メンバーが言っていたのですが、自分は料理ができるからそれを活かそうと思って行ったけれど、そのタイミングで求められていることは泥かきだった、ということが起きる場合もあると聞いたので、現地の状況や住民の方が必要としていることを知って活動に参加することが大事だなと思います。
それから、参加した学生メンバー同士での繋がりも今も続いています。友達には話せなくても一緒にボランティアに参加したメンバーになら話せることもあります。なぜそんな深い絆ができたのか考えてみると、活動中に「受け身じゃなくて自分から行動しよう」とみんながアクティブに考えて動いていて、尊敬しあえたことが要因だと思います。今もSNSで気軽に連絡しあう関係性でいられるので、そういう仲間ができて良かったです。

ボランティアをする上で大切なことは何だと思いますか?
「自分から率先して行く」ことと、「現地のニーズに合わせる」ことだと思います。自分の得意を活かした活動をすることも重要だけど、現地の人からこうしてほしいという声を聞いたならばそれに合わせて活動することも大事で、そのためには直接相手の声を聞くのが良いと思います。
また、震災を経験された方から話を聞くことも今後のボランティアを考える上で大事なことだと思います。この時期はこんなことが困ったよ、これは準備しておいたほうが良かったと思うよ、等を聞くことで備えにもつながるので、交流活動の意義はそこにもあると思います。
災害ボランティアは特に予期せぬことも起こったりするので、できる限り準備はしたうえで柔軟に動けるようにすることと、「やるぞ」という気持ちを自分でしっかり持っておくこともポイントですね。

学生だからこそできること、できたことは何だと思いますか?
時間の余裕があることは学生ならではかなと思います。長期休みとかがっつりあるので集中的に活動ができるというのは実感しました。
それから、現地ではめっちゃ元気な子どもたちもたくさんいたのですが、一緒に遊べたり話したりできたのは大人と子どもの狭間にいて体力がある学生だからかなと思いました。
他にも、現地に行かなくてもボランティアサークルで放課後に災害とかボランティアについて話し合ったり知識をつけたりできるのも学生ならではですね。

最後に、メッセージをお願いします!
とにかく一度ボランティアを体験することが重要だと思うので、率先して活動に申し込んで参加することが大事だと思います!
そうすることでボランティアのことも知れるし、災害ボランティアに参加したら災害のことについても知れるので、それが一番の近道だと僕は感じています。
今はコロナの影響でなかなか現地に行けないかもしれませんが、まず「コロナが落ち着いたら絶対行く!」と決めておいて、その上で事前情報を収集するのも良いと思います。災害現場ではどのような被害が出ているのか、どこが復興していてどこが復興していないのかとかを調べて知っておくと、いざ現地に行った際に自分が知っていた情報やイメージとのギャップが自然に見つかると思うので、まずは今できる範囲で情報を集めてみてほしいです。
最後に、ボランティアは一回きりじゃなくて何回も続けることによって意味が出てくると僕は思うので、継続することでできる深い繋がりをこれからも作っていきたいと思います。
まずは皆さんボランティアに参加してみてください!

参考

(*1)教学Web:関西学院大学の学生・教職員が利用できる学内ポータルサイト。
(*2)参加費:学生の皆さんの金銭的負担を減らすため、泊数に応じて3,000円もしくは5,000円の参加費(飲食代等別途必要な部分もあり)に設定していました。

第14回熊本地震現地ボランティア活動News お知らせリンク