---------------------------------------------------------------

森 美月さん(人間福祉研究科M2)

---------------------------------------------------------------

活動参加回数:7回
参加した回:第2回(2016年8月)、第3回(2016年11月)、第5回(2017年6月)、第7回(2017年11月)
第9回(2018年6月)、第12回(2019年2月)、第16回(2020年2月※現地活動は中止)

熊本地震現地ボランティアに参加した理由・きっかけは?
私は福岡県出身で、発災直後から父が熊本に入って支援に関わっていたことや熊本県在住の友人がいたことから、自分も何かしたいと思っていました。そんな時にヒューマン・サービス支援室から活動参加者募集の案内が出ていたので、自分も関わろうと思って参加したのが一番初めの第2回の活動でした。
私は合計7回の活動に関わりましたが、継続し続けた理由は夜の振り返りの時間があったからです。関先生(*1)から問いかけられて、グループで話し合いをしましたが、私が1年生の時、一緒のグループで話していた先輩が答えがない問いかけに対してすごく真剣に考えておられて、でも自分はまだそこまで考えられなくて、もやもやが溜まっていきました。このもやもやに向き合って考え続けたい!と思い、何度も活動に参加して行動することと考えることを大切にしてきました。

どんな活動をしましたか?
印象的だったのは避難所で行った足湯です。やる前は話が続かなかったらどうしよう、と思っていましたが、住民の方が「命に係わる体験をした」ということを教えてくださったり、「自分の息子のことが心配なのよ」と家族の実情などを話してくださる場面もありました。心を許して話してくださったのかなと思います。
第3回の活動では、テクノ仮設団地での出来事が印象に残っています。小学生の子どもたちと砂利の道の中で鬼ごっこをしたのですが、本気で走り回って筋肉痛になったことが思い出深いです(笑)。あの時一緒に遊んだ子どもたちも今は中学生になっているんだろうな~と思うと、どんな生活をしているのか気になります。

参加してみてどうでしたか?
初めて参加した時から被災地にいるという感覚はなく、「支援してあげている」というよりも熊本に住んでいる方々と企画(*2)を通じて交流する、お話する、という感覚でした。活動中はとにかく自分自身が楽しんで盛り上げて、というように行動することに自ずと集中していました。 一方で夜の振り返りの時間(*1)では、私たちが企画で関わったことで熊本の方々にとってどんな意味があったのか?ということを徹底して考えるという風に切り替えていたと思います。 何度も活動に参加することで悩むこともありましたが、私自身は「色々考える間にやらないのではなく、とにかく行動して、やってから考えよう!」ということに気付くことができました。考え出すとキリがないので、とにかく行く!行ってから悩めばいい!という発想を得ることができたことは良かったですね。

参加する前と後で変わったことはありますか?
意識の向き方やアンテナの張り方が明らかに変わりました。災害が起こったときに流れてくる報道が目に留まる、そこに住んでいる人たちのことが心配になる、自分も何かできるかなと考えるなど、もし熊本の活動に参加していなかったらここまでは気に留めていなかったと思います。

今に活きていることはありますか?
ボランティアを通じて交流することで実現できる「居心地の良さ」を知れたことです。仮設住宅の集会所ではすごくアットホームな雰囲気ができていて、学生と住民の方は初めて会うはずなのにそんな感じがしない、そんな空気感があるその場に自分がいれたこと自体が今に繋がっているなぁと思います。それぞれが思い思いにコミュニケーションをとりながら関わりがうまれることを「笑顔が伝染する」と表現していた参加メンバーもいましたが、まさにその通りだと思いました。何かの理由や目的のために関わるのではなく、ただその時間を一緒に過ごすというボランティアだからこそできたことだったのかな、と私は思います。

ボランティアをする上で大切なことは何だと思いますか?
「目を見て話す」ことや「うなずく」ことです。初めましての人と関わるからこそ、私たちが危険な人物ではないですよということを伝えるためにも、相手の話に関心を持っているという気持ちを伝えるためにも、聞く・話す姿勢は特に意識していました。
初めて活動に参加した時はまだ私もそこまで意識できていなかったのですが、実際に熊本に行ってみると住民の方々から私たちに関心を持ってくれて、「普段どんな勉強をしているの?」など、色々な話をしてくれました。そんな経験から学び、聞く・話す姿勢を意識するようになりました。
もう一つは、とにかく「活動に行く」ということです。行ってみて、行った先の方々や環境から学ぶことが大切だと思います。あれこれ悩んで行かないということになるより、考えすぎずに行動してみることで見えることもある、と私は感じます。

学生だからこそできること、できたことは何だと思いますか?
「若者や元気な子たちがきてくれたら嬉しい」と思っていただけたからこそ、現地の方々に温かく受け入れていただけたり期待感を持っていただけたということはあったと感じています。
学生は大人と比べてしまうと、抜けている部分があったりやらかしてしまうこともありますが、一方でそのゆるさや無邪気さがあるからうまれる楽しい会話もあると思います。高齢者の方から孫のようにかわいがっていただいたりもしたので、振り返って考えてみると、現地の方々にとって学生は「緊張することなく、心を緩めて関わることができる存在」だったんじゃないかなぁと思います。
 

最後に、メッセージをお願いします!
もしかしたらボランティアに行くことへの不安を感じている人もいるかもしれませんが、私は「1回行ってみたら次が見える」と思います。故・日野原重明先生(*3)の「今抱いている悩みや不安も行動がなんとかしてくれる」という言葉を知って、とても共感しました。まさにボランティアはその言葉通りの活動だと思うので、少しでも気になったり心の中に留まること(もやもやした感情など)があれば、行動してほしいです。
現地に行くことだけが行動なわけじゃなくて、情報を知ることや、情報を持っている人に連絡してみる・会ってみることも1つの行動です。そうそう、私たちにはヒューマン・サービス支援室というボランティアの情報源があるので、悩んでいる人はとにかく支援室の電話番号0798-54-6061に電話しましょう!繋がったら、もう勝ちです!(笑)
1回行動してしまえば、その活動先で出会った方から聞いた話などから関心が広がって、次はこんなことをしようとか発想が膨らんでまた行動するようになって、体験と体験が繋がっていく感覚が得られるようになっていくんじゃないかなぁと思います。この感覚にハマってしまうともうやめられません(笑)。
もしそんな感覚を抱いている人がいたら、私と一緒に何かやりましょう!(*4)

参考

(*1)関先生からの問いかけ:活動日の夜は毎日振り返りを行っていました。引率教員の関嘉寛支援室長(社会学部教授)から参加したメンバーに対して「短期間で活動するボランティアの意味は?」「家族や友人にこのボランティアで○○してきたよ、と言うとしたらどう表現する?」など様々なテーマで問いかけが提示され、グループワークを通じて考え、言語化することを大切にしていました。
(*2)企画:各回、活動約1か月前から合計3回程度の事前打合せを行い、現地でどんな活動をするか参加する学生自身が考えて準備・実施しました。
(*3)日野原重明先生:関西学院中学部出身、2008年から関西学院初等部教育特別顧問。聖路加国際病院の理事長などを歴任されました。
(*4)森さんと話してみたい人はヒューマン・サービス支援室までご連絡ください。

第2回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク
第3回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク
第5回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク
第7回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク
第9回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク
第12回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク
第16回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク