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菅 翼さん(総合政策学部卒業生)

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活動参加回数:5回
参加した回:第4回(2017年2月)、第6回(2017年9月)
第7回(2017年11月)、第11回(2018年11月)、第12回(2019年2月)

熊本地震現地ボランティアに参加した理由・きっかけは?
2015年に学部が主催するフィリピンでの活動に参加しました。フィリピンは台風被害(*1)を受けた国だったので、ソーシャルビジネスを提案することで復興の力になろうという取り組みでした。その体験を経て、国内でも何か人のためにやりたいと思うようになり、そんな時に見つけたのが熊本地震現地ボランティアでした。テレビで熊本地震の中継映像を見たときに衝撃を受けたので、見ただけで終わらすのではなくて、関わりたいと思ったことが理由の一つです。もう一つは、過去に現地ボランティアに参加した学生がFacebookで写真をあげていて、それを見たことも参加への後押しになりました。

どんな活動をしましたか?
色々やったのですが、特に頑張ったのは仮設住宅にくまモンを呼んだことです!(*2)
これまでは子どもたちとお年寄りの方が一緒に過ごせる時間があまりとれていなかったので、色んな世代の方が入り混じって交流する時間がほしいというのが第一にありました。くまモンを呼べばそれができるのでは?という期待を込めて、熊本県に申請して来てもらいました。実際やってみて、子どもたちやお年寄りの皆さんが楽しんでくれただけでなく、開催した場所とは別の仮設住宅に住む人たちも来てくれたりと、これまでになく多くの人に集まってもらうことができて、みんなで楽しい時間を過ごすことができました。

参加してみてどうでしたか?
現地に行ってみないと分からないことが沢山あると思いました。
第4回の活動に参加したときは、町や民家が倒壊していたり片付けが終わっていない様子を見て、まだこういう現状なんだと驚きました。それ以降の参加回では「まちあるき」(*3)をする中で、時間がたっているのにそこにある景色は変わらず復興が進んでいない様子が知れたり、現地の方と会話をする中で地震の怖さや今抱えている不安な気持ちを聞くことができたのも、現地に行かないと知れなかったことだと思います。
「これから先どうなっていくんだろう」という漠然とした不安について話をされていたのは、特に印象に残っています。普段は元気な方がそのようにおっしゃっていたので、印象深かったです。

参加する前と後で変わったことはありますか?
考え方は+(プラス)の意味で変わったと思います。例えば、「リサーチフェア」(*4)で現地ボランティアについて伝える活動をしてみるなど発信するようになったのですが、参加前はこんなことを自分がやるようになるなんて想像もしていませんでした。現地ボランティアに継続して参加する中で、現地の人が「来てくれるボランティアの人が減っていくにつれて、熊本地震や被災のことを忘れられると思うと辛い」とおっしゃっているのを聞いて、一人でも多くの人に熊本地震のことを伝えて関心をもってもらいたいと思ったことが発信するようになった理由の一つです。
それから、「耳を傾ける力」が身に付いたと思います。その人の気持ちに本当の意味で寄り添えているかはわからないですが、そうしようという姿勢を見せることが大事だと感じます。まずはその方の横に行ってそっと座るだけでも良い、他愛のない話を聞くだけでも良いので、「この人なら話を聞いてくれそう」という安心感を抱いてもらえるように、相手の話に耳を傾けるようになりました。

今に活きていることはありますか?
やったことがないことでも、「とりあえずやってみよう!」と思えるようになりました。西日本豪雨水害ボランティアバスの活動(*5)に挑戦したり、社会人になった今では全然経験したことがない部署での仕事をしていたり、一歩踏み出す力が持てるようになりました。
なぜそう思えるようになったかというと、ボランティア自体、自分の中で参加することに壁があることだったんです。なんとかその壁を越えて参加してみると、自分でも力になれることはあるんだと気付けたことが大きかったと思います。継続して参加することで住民の方や学生同士のつながりもできて、やってよかったと感じられて、やってみることの大切さに気付きました。
ただ、そのことが社会人になった今にも明確に繋げられているかはまだ自分の中でわからずもやもやを感じています。学生の頃からもやもやを感じてはそのたびに考えて、ということをしてきましたが、次から次にもやもやが出てくるので、この感覚は永久に残り続けるんだと思います(笑)。

ボランティアをする上で大切なことは何だと思いますか?
するうえでというよりは、僕にとってはとにかく一歩踏み出すこと(初めてボランティアに参加すること)が大変だったので、そこだと思います。そこがしんどいというか、パワーがいる部分だと思うので、活動を経験した人の話を聞いたり一緒に考えてくれる人を見つけるのが良いと思います。
だから僕は「やりたいけどどうしようかな」と迷っている人と話すときは自分の体験談を話すようにしています。

学生だからこそできること、できたことは何だと思いますか?
若さは一番大きいと思っていて、たとえば子どもたちと一緒に全力で遊べたり、知らないことがあれば積極的に聞いてみたり、くまモンを仮設住宅に呼ぶなんてなかなかファンキーなことも後先考えずにやれるのは、学生ならではだったかなと思います(笑)。あと、準備に時間をかけられるのも学生の強みですね。

最後に、メッセージをお願いします!
こんな自分でもボランティアをやってみると成長できる部分があるなと思いました。もちろんもやもやする部分もあるんですが、何より一歩踏み出してみることで自分の知らなかった世界、知識や経験、そこから広がる活動があったので、皆さんもためらわずに、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?

参考

(*1)フィリピンの台風被害:2013年11月8日、台風ヨランダ(アジア名ハイエン)がフィリピン中部の島々を襲い、甚大な被害をもたらしました。
(*2)くまモンを呼んだ:熊本県に協力を依頼し、熊本県のPRマスコットキャラクターである「くまモン」が仮設団地に来てくれました。くまモン体操やゲームなどを通じて住民の方々や関学生との交流を行いました。
(*3)まちあるき:町の様子を見ながら、震災の被害や震災がもたらした影響などを考えるために実施しました。現地の住民の方にガイドしていただく回もありました。
(*4)リサーチフェア:総合政策学部で行われた「知」の祭典『リサーチ・フェア2017』に出展し、写真などの展示を行い現地の様子をボランティアに参加した学生自らが伝えました。菅さんの発案により実現した出展でした。
(*5)西日本豪雨水害ボランティアバス:2018年7月の豪雨の影響で水害の被害にあった岡山県倉敷市真備町へボランティアバスを出して支援活動を行いました。菅さんは第1回の活動に参加しました。

第4回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク

第6回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク

第7回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク

第11回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク

第12回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク

熊本現地ボランティア参加学生が熊本の現状を報告 News お知らせリンク

西日本豪雨水害ボランティアバスの活動を実施 News お知らせリンク