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大森 優花さん(法学部4年生)

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活動参加回数:2回
参加した回:第13回(2019年6月)、第14回(2019年8月)

熊本地震現地ボランティアに参加した理由・きっかけは?
様々な災害の報道を見て、災害ボランティアをしてみたいと思っていました。また、熊本は震災前に旅行した経験や、好きな漫画の作者の出身地で、その方の積極的な復興支援を知っていたことから、特に関心を持っていた地域でもありました。
そんなとき、教学Web(*1)で第13回の募集を見つけたので、応募しました。3年生になって時間割に余裕ができたことも参加を決めた理由の一つです。

どんな活動をしましたか?
集会所では、七夕飾り作りやスイカファチェ作り(*2)など、活動時期やメンバーにちなんだ参加型のイベントを開催しました。第13回の活動時には住民の方からのご提案で、急遽トマトパスタを作ったのも印象的な思い出です。
戸別訪問では、窓掃除をしたり、ゆっくりとお話を聴いたりしました。

参加してみてどうでしたか?
「災害支援」として、できることは沢山あると知りました。
参加前はがれき撤去などの力仕事のイメージがありましたが、私が参加した回は発災から3年以上経っていました。そのため、集会所でのイベントなど「心が元気になるような活動」と、掃除や電球交換など「生活の中の困りごとを解決できるような活動」を企画(*3)しました。どこまで役に立てるのか、不安も大きかったですが、住民の方々からの温かい笑顔と言葉を受け、間違っていないのだと安心しました。
そして初めて参加した時は、私がこんなに楽しんで良いのだろうか、と戸惑いもありましたが、周りの人達の表情を見て「共に楽しむ」ことも大切なのだと感じました。

参加する前と後で変わったことはありますか?
人との出会いで視野が広がったことです。活動に参加して、熊本の方々はもちろん、学部や学年の異なるボランティア参加メンバー、支援室の皆さん、ラジオでお世話になった近藤さん(*4)など、様々な方と繋がることができました。それまで知らなかった考え方や話を聞くことで、新たに知る世界があり、活動前とは違う所にも目がいくようになりました。
また、復興についてより具体的にイメージできるようになり、ボランティアのあり方に対する考えも変化しました。現地で実際に震災について見聞きして、復興は住居や道路などの形式的な整備が進んだらそれで終わり、ではなく、震災前とは違う生活になるということを感じることができました。そしてボランティアは、復興の進度に合わせた活動を考えることや、実施に向けた事前準備、そして事後活動も大切な活動だということを実感しました。
そして熊本により関心を持つようになり、関連ニュースを積極的に読むようにもなりました。

今に活きていることはありますか?
自分の思いを伝えるために、以前より積極的に動くようになったことです。活動で関わった方々に自分の思いを伝えた時に、大きな反応が返ってくることが多かったことから、「発信する力」の大きさや可能性を実感できました。だからこそ私自身、積極的に動こうと思うようになったのだと思います。
現地での活動後には、冊子制作・チャペルアワー(*5)・ラジオ番組、そしてこの体験記など、様々な方法で学んだことや感じたことを伝える機会に参加しています。家族や友人にも活動で知ったことなどを話しました。
また、別のところで、中学生時代から多くの方に知ってもらいたかった平和学習についての講演会も企画・実現することができました(*6)。このボランティア活動での繋がりがあったからこそ動き出せたので、感謝しています。

ボランティアをするうえで大切なことは何だと思いますか?
何が必要か考えて、行動することです。
「必要なことを考える」部分については、語り部の永田さん(*7)が「(被災者の方が)自分でできることまでボランティアがやってしまうと、かえって被災者に元気がなくなる」というようなお話をされていたことから更にそう思うようになりました。必要なことを考えるためには、まず相手や現地の状況を知ることも大切だと思います。
また、実際に「行動する」ことも大切です。初めは何が正解かわかりませんでしたが、自分で動いてみないとその答えも感じ取れないですし、相手にも何も伝わりません。誠意を持ち、思い切ってアクションを起こしてみるのが良いと思いました。

学生だからこそできること、できたことは何だと思いますか?
この熊本地震のボランティアは、大学として2016年から継続していたため、「関学生だから」と安心して迎え入れていただけたように感じます。そして実際に交流する中で「関学生」というひとまとまりではなく、私たち学生ひとりひとりとの「出会い」も楽しんでいただけたと思います。
また、互いに何も知らない者同士だからこそ、普段話さないようなことを話していただけたとも思います。私は活動中に、被災した経験の他に戦争体験についても詳細なお話を聴き、現在の生活を見つめ直す機会にもなりました。
また、HPやラジオなどを通じて、現地の生の声や状況、活動について広く発信できることも強みだと思います。

最後に、メッセージをお願いします!
「1と0は違う」、私が大切にしている言葉の一つです。何かを一度でもやってみると、印象が変わったり、視野が広がったり、新たな出会いがあったりします。私はこの活動に参加して、この言葉が持つ意味を再度実感しました。例えば、現在も参加メンバーや現地でお世話になった方と連絡を取っていますが、これも初めの「1」があってこその繋がりです。また、「話を聴く」、「被災地の商品を買う」など、一人でもできる、ちょっとした行動でも人の支えになり得ます。
何かしたい、というような漠然とした気持ちさえあれば、ぜひできること、やりたいことを考えてみませんか。調べたり、誰かに相談してみるのもヒントになると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。この体験記をきっかけに、熊本、災害、復興、ボランティア、何か一つでも関心を持っていただけたら嬉しいです。

(*1)教学Web:関西学院大学の学生・教職員が使える学内ポータルシステム。
(*2)スイカファチェづくり:留学生も活動に参加しており、韓国のスイーツである「スイカファチェ」を住民の方と作り交流しました。
(*3)企画:各回、活動約1か月前から合計3回程度の事前打合せを行い、現地でどんな活動をするか参加する学生自身が考えて準備・実施しました。
(*4)近藤さん:西宮市のコミュニティFM、さくらFMでラジオ番組を制作しました。防災番組「いつもおそばに」のパーソナリティの近藤栄さんにご協力いただきました。
(*5)チャペルアワー:1時限と2時限の間に各学部で行われるチャペルアワーでボランティアの紹介や体験談の報告を行いました。
(*6)平和学習についての講演会:大森さんが所属する司法試験研究部が主催のオンライン講演会「他者を赦せなくなるとき、知っておきたい『赦す』という勇気がもたらす奇跡~戦争体験者らの決断~」(2020年12月15日開催)。
(*7)語り部の永田さん:第14回の活動では、益城町で語り部をされている永田忠幸さんに案内していただき、当時の様子を伺いました。

参考

第13回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク

第14回熊本地震現地ボランティア活動 News お知らせリンク

ラジオ番組「いきなり熊本ラジオ!~現状とこれまでの振り返り~」 関連ページへのリンク

ラジオ番組「kumsmo to heart 未来へつなぐ支援」 関連ページへのリンク

熊本地震現地ボランティア参加メンバーが作った冊子を公開! 関連ページへのリンク