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吉村 冴さん(総合政策学部3年生)

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活動参加回数:2回
参加した回:第14回(2019年8月)、第15回(2019年11月)

熊本地震現地ボランティアに参加した理由・きっかけは?
私は海外ボランティアの団体に所属していますが、活動する中で「日本でもいろんな問題があるよね」と言われることがあり、国内でも活動してみたいと思っていました。そんなときに友人からこの活動に誘われて、やってみようと思いました。

どんな活動をしましたか?
参加した2回で共通して、仮設住宅を戸別訪問したり、集会所で料理を作ったり、ミニゲームをしたりしました。第14回では語り部の永田さん(*1)から聞いたお話も印象的でした。

参加してみてどうでしたか?
2回目に現地に行った際、1回目に会った住民の方と再会することができました。その方とは今でも電話をしたり手紙を送る関係性が続いていて、深い関係になれたことが嬉しいです。「いつかまた熊本にきてね!」とメッセージをもらっているので、早く会いに行きたいです。 それから、現地で熊本の歴史として大昔に大きな地震があったことなどを聞いて、歴史を過去のストーリーとして他人事として捉えるのではなく、当事者意識を持って歴史から学ぶことが大事だということに気付きました。

参加する前と後で変わったことはありますか?
参加する前は、災害で大変な思いをしている人たちを励ましてあげよう!と思っていました。災害のことが「他人事」だったんだと思います。 参加した後、全くイメージが変わりました。私たち学生以上に笑顔の方や明るい方もたくさんいて、自分自身が被災者の方に先入観や偏見を持ってしまっていたことに気付きました。勝手な決めつけのせいで相手を傷つけてしまうこともあると思うので、「〇〇ですよね!」じゃなくて、「どう思っていますか?」と相手に寄り添ってその人のお話を聞こう、と考えが変わりました。
また、防災への意識も大きく変わりました。現地で事前の備えが大切だという話を聞いて、両親と防災について話す機会をつくりました。 「南海トラフ地震もくるかもしれないし、熊本ボランティアでも備えが大切だって学んだから防災グッズを買おう」と伝えたら、「冴がそんなに本気で言うなら」と防災グッズを買ってくれました。
他にも、土地や道路の区画再編の影響を受けて困っているという話を聞いて、現地の方に寄り添うには政策面について学ぶことも大事だと気付いたので、途上国の問題についてケーススタディを通じて学ぶゼミに入るなど、このボランティアの経験があったことで変化したことがたくさんあります。

今に活きていることはありますか?
「何かの事柄をどうとらえるかは自分次第」ということを学びました。 語り部の永田さんからお話を聞いたとき、「地震のせいで」ではなくて「地震のおかげで」という言葉を使っていることが衝撃的でした。 それは、「熊本地震があったから、このボランティアを通じてあなたたちと繋がれたんだよ」ということでした。
また、仮設住宅の活動で私が関わったある住民の方は、幼少期から両足が不自由で、松葉杖で生活していました。戸別訪問に伺った際、私は先入観として「可哀想」だと思ってしまいました。しかし、話しているうちに、趣味がドライブだということ、積極的にイベントを行っているということ、日々の生活を楽しんでいるということが分かりました。 お2人と関わったことで、どんな時でも現在の状況を楽しむことの大切さを学びました。
今、新型コロナウイルスの影響でなかなか人と会えず、学校にもいけないという状況です。でも、私は熊本ボランティアでの学びを活かして、コロナの「おかげで」いつもやろうと思っても後回しにしていた読書や就活、家事の手伝いなど自分なりに今できることと向き合うことができています。 

ボランティアをする上で大切なことは何だと思いますか?
「視点を合わせること」です。相手に元気になってもらおう!とか、かわいそうだから、笑顔にさせてあげよう!など、相手を変えようとすることは一方的な支援になってしまう危険性もあると思います。ありのままの現地の方の状態を受け入れて、「そうなんですね」と話を聞くことで寄り添う姿勢、聞く姿勢がボランティアでは一番大切だと思います。 また、自分がやろうとしているボランティアは相手の方が望んでいることか?を確認することも大切だと思いました。随時状況を調査して、柔軟に変化していくことでミスマッチを防ぐことができると考えています。

学生だからこそできること、できたことはあるでしょうか?
住民の方に「学生に求めることは何ですか?」と聞いたとき、「何もないよ、来てくれるだけで十分だよ」と言われました。その時、とても和やかな笑顔を見せてくださったので、ちょっとした話をするだけでも心の支えにつながるのかもしれないと思いました。 特別なことをする必要はなくて、純粋な気持ちで寄り添うことが私たちにできることだと思います。

最後に、メッセージをお願いします!
「ボランティアって何なん?」「偽善じゃないん?」そういう疑いがある方こそ参加して欲しいです。ボランティアの答えはたくさんあると思いますが、参加してみないと答えすらわからないので、参加して、ボランティアの答えを自分自身で見つけて欲しいです。 私は、参加する前は「所詮はボランティア」と心のどこかで思っていました。でも参加してみたことで、思っていた以上に熊本の人たちにとって私たち学生とのつながりは深く、存在が大きいことを実感し、ボランティアの魅力を感じました。 現地へ行くことで、メディアだけでは分からない、そこに暮らす人たちの感情の部分に触れることができます。自分自身で確かめに行ってほしいと思います。
いきなりボランティアはハードルが高いという人も、何らかの方法で行動してみてほしいです。例えば、この記事をSNSでシェアする、友人や家族に話してみる、熊本出身の友人がいたら話を聞いてみる、防災グッズを買う、熊本ボランティアのInstagram(*2)をフォローする、DMやコメントで感想や質問を送ってみるなど、ぜひ行動してみてください! 

参考

(*1)語り部の永田さん:第14回の活動では、益城町で語り部をされている永田忠幸さんに案内していただき、当時の様子を伺いました。
(*2)熊本ボランティアのInstagram:活動に参加した学生の有志メンバーで作ったInstagramのアカウントです。

関西学院大学 熊本ボランティア 学生有志(@kgu_kumamoto) 関連ページへのリンク

第14回熊本地震現地ボランティア活動を実施 News お知らせリンク

第15回熊本地震現地ボランティア活動を実施 News お知らせリンク