社会探究実習(広島・江田島平和フィールドワーク)を終えて

[ 編集者:ハンズオン・ラーニングセンター       2017年2月25日   更新  ]
品覚(ほんかく)寺での資料見学の様子。

品覚(ほんかく)寺での資料見学の様子。

社会探究実習(広島・江田島平和フィールドワーク)は、広島の平和記念公園・江田島(えたじま)・呉の3つの拠点での施設見学や住民への聞き取り調査などを通じて、原爆投下等、「1945年」を遠近法によって探究することを目的に開講しており、2月15日(水)~20日(月)に実施しました。
主な行程は、初日:広島市内での施設見学、2日目:江田島島内での資料見学と戦争体験等のヒアリング、3日目・4日目:呉市内で呉三津田高校との合同授業・呉市内フィールドワーク、5日目:戦争体験等の聞き取り調査、でした。

期間中、学生は勿論、教職員も、日々の暮らしでは想像もつかない貴重な資料や戦争体験談などを見聞きしました。協力くださったみなさんに深く感謝しています。
(実習期間中の活動の様子は、フェイスブックに発信していますので、詳しくはそちらをご覧ください。)

この実習を通して、戦時中の教育の在り方や当時の暮らし、戦地に赴く兵士が記した言葉などから、学生達も改めて「平和」とは何か、「平和」な暮らしや世界を実現するために何を考え、どういう行動をする必要があるのか、を深く考えていました。
また、さらに掘り下げて、「生きることの意味」や「学ぶことの意味」について、高校生とも学び、考えました。

現在の日本で暮らし、日々の暮らしに忙殺されていれば、「平和」ということに向き合う、考える機会はないのかもしれません。しかし、近隣諸国とのトラブルは日常茶飯事です。また、世界に目を向ければ、各地で内戦、紛争が起きています。
今の日本の「平和」な状況を所与のものとせず、また盲目的な思考停止に陥らないように、自分の目で見て、自分の耳で聞くことを通じて感じる、考えることが如何に重要であるかということを今回の実習を通じて痛感させられました。

さらに言うならば、これらのことは、1995年に発生した「阪神・淡路大震災」でも同じことが言えるのではないでしょうか。本学も、学生や教職員で亡くなられた方、被災された方もたくさんおられます。本学学生の多くも震災後に産まれた世代となり、記憶の風化が叫ばれていますが、ご両親や祖父母などの身近な方から震災当時の様子や苦労話などを聞いてみることを通じて、教科書にはあまり書かれていないリアルな体験に気づかされることも多いのではないでしょうか。
(KN)