学長挨拶

「子どものもつ素晴らしい可能性を引き出す力」「質の高い保育を提供する力」の養成をめざします。

聖和短期大学 学長 千葉 武夫

 子どもの魅力とは何でしょうか。産まれたばかりの子どもは、ミルクを飲むこと、おむつを替えてもらうことなど、すべてのことを周囲の人に依存し成長していきます。そこに関わる人は、子どもの成長を願い、子どもの眼差しや笑顔などを喜びにし、身の回りの世話を喜んでしています。子どもの書いた絵や作った作品、子どもの歌声、それらにふれるとなぜ「ほのぼの」とするのでしょうか。子どもの豊かな発想や、何でも積極的に取り組み自ら吸収しようとする姿勢は、大人にとって気持ちのよいものです。また、子どもが困った時や上手にできない時には、「手を差し伸べたい」という思いが湧き出てくる不思議な存在なのです。
 乳幼児期は、これからの人生を生きていくための基礎をつくる段階です。子どもは、内に秘めた豊かな可能性をもっています。子どもの中にはいろいろな宝物が備わっているのです。その宝物に本人も気づいていないことが多いのです。環境を整えたり、きっかけを提供したりすることにより、その種に水を注ぎ、育むことが保育者の職務です。
 今、子どもの育ちを取り巻く環境が大きく変化する中で、有能な保育者が求められています。子どもや保護者からも信頼される先生とは、高い「保育の質」を提供できる保育者です。
 関西学院の聖和で保育に関する専門的な学びを通して、「子どものもつ素晴らしい可能性を引き出す力」と「質の高い保育を提供する力」を培ってください。

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