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学びの領域 [神学部]

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[ 編集者:神学部・神学研究科   2013年1月28日 更新  ]

キリスト教、神学、宗教について学ぶ学部です。

より具体的には、キリスト教の正典/聖典、歴史・文化、教理、実践について学ぶ学部です。

神学部といえば聖書を学ぶ、というイメージがあるかもしれません。もちろん神学部では聖書の研究をしますが、しかしそれだけではありません。様々な人物の思想・著作や活動等の研究を含む歴史、キリスト教の根本的な考え方・立場である教理、礼拝や祈祷などの実践、キリスト教音楽、美術や建築等、実にさまざまな側面からキリスト教的見地に基づいて考察を行う学部です。

神学部ではその学びを以下の4つの領域に分けています。

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学びの領域_img

旧約・新約聖書学

旧約聖書学は、旧約聖書を、ユダヤ教やキリスト教の正典/聖典としてだけでなく、より幅広く、この世界における一時的な存在である人間存在の持つ根元的問題性を、「永遠なる者」との対比の中に置いて問う書物として読み解きます。神話的表象や文学的装置を用いて語られる人間理解を現代に再解釈するために、聖書学の諸方法論をはじめ、文化精神医学や心理学、文芸批評や物語論等の方法を用います。

新約聖書学は、27巻からなる新約聖書のテクストについて、その歴史的・文化的背景を十分に踏まえながら、人文科学や社会科学等の解釈手法をも取り入れて理解を深める学問です。新約聖書が執筆された当時の人々に対して何を語ったか分析するとともに、その内容が人権、平和、環境といった現代社会の諸問題に対してどのような提言をなしうるかを熟考します。

歴史神学・キリスト教文化

歴史神学は、2世紀以降のキリスト教の歴史に関わる問題を広く考察するものであり、そこには教父学や中世キリスト教神学、宗教改革の神学や歴史はもちろん、アジアと日本のキリスト教史なども含まれます。歴史上の人物、思想、出来事、文化を学ぶことを通して現代をも考える力を身につけます。

組織神学・キリスト教思想

組織神学・キリスト教思想は、聖書に啓示されるキリスト教の真理について考察する神学の領域であり、組織神学は、その真理内容を信条・信仰告白に拠りながら体系的に叙述し教会の宣教に奉仕します。また、キリスト教思想は、哲学的思惟によりその真理内容を批判的に吟味し宗教の本質を探究します。

実践神学

実践神学は、教会や病院、学校を始めとする様々な宣教の現場における課題に神学的にアプローチするとともに、実践的なスキルも高める事を目的とします。さらにキリスト教と現代社会との様々な接点を分析することにおいて、現代におけるキリスト教と社会との関わりを考察していきます。

「学問」としての神学を学ぶ学部です。

総合大学である関西学院大学にある学部として(最初に設置された学部でもあります)、神学部では「学問としての」神学研究を行っています。他の学部と同様に、論理的な思考法に基づき、それを文章にして表現する技術を身につけることができます。また、語学を重視し、コミュニケーション能力を大事にしています。

研究テーマ[例]

「イスカリオテのユダに関する研究」、「テサロニケ書の終末論に関する研究」、「ケルト聖書装飾におけるキリスト教とケルト文化の関係」、「同性愛とキリスト教」、「ハギアソフィア大聖堂の建築思想」、「古代キリスト教文学における反ユダヤ主義」、「神様委員会(雑誌「LIFE」[1962.11.9]に掲載されたアメリカにおける人工透析の配分を巡る問題)」・・・

共生を目指す学部です。

キリスト教神学を学ぶ学部ですが、キリスト教と異なる他の立場を否定するというわけではありません。柔軟な思考と、個性・多様性を尊重した人間関係を目指して、小人数で、対話的な授業運営を重視しています。

キリスト教に限らないさまざまな世界の宗教と日本の宗教、宗教哲学、また宗教と医療、教育など、他領域との関係のあり方について学べます。

学生の声:
「他の宗教を知ることによって、自分の信仰する宗教との共通点を見つけたり、自分の信仰する宗教についてそれまでとは違う観点で考えたりできる」
「高校のとき校舎に曼荼羅が飾ってあったが、何かあまり分かっていなかった。仏教の世界観を表したものだと知って、今度高校に行くときもう一度しっかり見たいと思った」

現代に生きる学部です。

キリスト教に基づく考え方とは、古代・中世の西欧におけるものの考え方、ということではありません。まさに現代の、日本および世界の諸問題を、キリスト教の視点から考え、学んでいきます。

キリスト教がもつ重要な要素としての隣人愛・人類愛を、単なる理想に終わらせず、具体的な世の中での活動として行える人間になってほしいからです。

卒業後のキャリア

キリスト教の教派のひとつである日本基督教団の認可神学校として伝道者を育成しています。それだけではなく、学校教師やNPO職員、もちろん一般企業で働いている多くの卒業生がいます。

神学部での学びをもって、将来社会で「成功」できるのか、という疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。神学部では、「成功」とはいったい何なのか、人間が生きていくうえで本当に「成功」と言えるものは何なのだろうか、といった問題を「本気で」考えていくことになります。もちろん、これに対しては必ずしもはっきりとした答えがあるわけではありませんし、人によってその考えは異なるものでもあるでしょう。しかし、人間は長い歴史のあいだ、このような問題をずっと考え、悩み続けています。神学は、その長い積み重ねの凝縮された学問なのです。

最終学年になると卒業後の進路について悩む方も多いでしょう。単純に考えて、日本では1年間にどれくらいの学生が大学を卒業し、またそのなかに神学部の学生は果たしてどれくらい存在するのでしょうか。とても少なく、それゆえ 他人に自分を上手にアピールし、理解してもらうことができるのか、不安に思うひともいるかもしれません。しかしながら、あなたが在学中に時間をかけて考え、悩み、学生生活をしっかりと刻むことによって 周囲のひとたちも真摯に、また新鮮な気持ちであなたの声に耳を傾けてくれるのではないでしょうか。一般企業で働こうとする場合でも、「人間はどこから来て、どこへ行くのか」「人間は何のために生きているのか」「人間にとっての幸福とは何か」といったことを考えないではいられない場面に、必ず出会うことと思います。神学部での学問は、浮世離れしているのではなくて、浮世の底の底にあることを扱っているのです。

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