[ 社会学部 ]専攻分野

 
商学部コース

社会学部の特徴は「入ってから専門を決められる」こと。
学科制ではないので、授業を聞いた上で自分の適性を見極められます。


関西学院大学社会学部の学びの最大の特徴が「専攻分野制度」です。多様な領域の学びを整理し、迷いのない履修を可能にするとともに、2年生の秋学期から所属する「ゼミ」で専攻分野の研究を深め、卒業論文の執筆へと繋げる目印にもなります。それまでに様々な講義を受講し、また先生や先輩の話をよく聞きながら、自分にとってもっとも興味をもつことのできる分野をじっくりと選ぶことができます。

現代社会学専攻分野

幅広い文献を題材としたディスカッションや、現代人の直面する諸課題に関する個人・グループ研究を通じて、自己の日常的経験を社会のなかで捉える「社会学的想像力」と、そこから現代社会とその変容をトータルに理解するというパースペクティブ(視点)を養う。家族、コミュニティ、都市、企業組織、メディア、科学技術、医療、文化、市民社会、グローバル化など、さまざまな対象や問題がテーマになる。

以下の「履修モデル」は、履修計画を立てるうえでの一例です。
実際にどの科目を履修するかは、各自で選択してください。

履修モデル(研究演習Ⅰ所属前)PDFリンク

履修モデル(現代社会学)PDFリンク

現代社会学専攻分野の卒業論文テーマ

■行政サービスから見た東京一極集中 ~東京23区と政令指定都市の便利帳分析
■浸透するハロウィンと潜在する変身願望
■進撃の巨人からエヴァまで~何が変わり、何が変わらなかったのか?~
■ソーシャルメディアが社会に与える影響 ~若者の人間関係の構築方法の変化~
■日本の「空気文化」と中国の「面子文化」の比較研究
■社会格差は現代日本にどのような社会問題を引き起こすのか
■「純粋な関係」を求める若者たち~土井隆義理論からの考察~
■なぜ〈自己分析〉は1990 年代に定着したのか? ~日本の大学生の就職活動と〈自己分析〉~
■日米におけるロボット観の違い
■CM分析から見える社会的背景とは ~ソフトバンク「白戸家」とauの「三太郎」の比較分析を通して~
■「内定式」の誕生~意思確認から即戦力育成へ~

データ社会学専攻分野

質問紙調査や統計的手法を特に重視して、社会全体のあり方を洞察する高い分析能力を育成する。代表的な研究テーマとしては社会の不平等や格差(職業、教育、家族、ジェンダー、エスニシティなど)、社会意識(環境意識、満足感、政治意識、ナショナリズム、職業観)などがあり、社会調査の方法論(サンプリング、質問紙作成など)を身につける。また、数理的手法を用いた理論的研究(正義、秩序、権力、不平等など)も取り扱う。


以下の「履修モデル」は、履修計画を立てるうえでの一例です。
実際にどの科目を履修するかは、各自で選択してください。

履修モデル(研究演習Ⅰ所属前)PDFリンク

履修モデル(データ社会学)PDFリンク

データ社会学専攻分野の卒業論文テーマ

■カワイイが持つ役割についての一考察~感情社会学からのアプローチ~
■政治的有効性感覚と仮想的有能感
■罰したい人々~後期近代における厳罰化指向の諸要因
■仕事と家事育児の両立をめぐって~負担と困難の不平等~
■未婚女性の結婚意欲、結婚しやすさの要因分析
■きょうだい構成が職業・職業観に与える影響
■キャリア教育が就職活動へ与える影響―関西学院大学の学生を事例として―
■音楽分野における夢追い型フリーターの現状
■飲食業界の長時間労働―行き過ぎた労働環境の実態―

フィールド社会学専攻分野

インタビューや参与観察などによる現地調査を重視し、社会のさまざまな「現場(フィールド)」から得られたデータを分析することで、人と人の関係、人と集団との関係、集団と集団との関係をどのように捉えるか、ということを学ぶ。代表的な研究テーマとしては日常生活に密接に関わりのある、家族、ジェンダー、福祉、共生、差別、犯罪、医療、環境、教育、伝統、文化、観光、コミュニティ、ボランティア、身体、ファッションなど。

以下の「履修モデル」は、履修計画を立てるうえでの一例です。
実際にどの科目を履修するかは、各自で選択してください。

履修モデル(研究演習Ⅰ所属前)PDFリンク

履修モデル(フィールド社会学)PDFリンク

フィールド社会学専攻分野の卒業論文テーマ

■ボランティアイメージの変化から考える利他的ボランティアの有効性
■カープ女子の誕生~スポーツファンと女性進出~
■「歌劇のまち」から「華劇のまち」へ ~宝塚市から見る知価社会を生き抜く地域おこし~
■震災時における女性の役割と実践~ 1995.1.17 と2011.3.11 ~
■魅力あるまちとまちづくりがもたらすアイデンティティ
■ローカルアイドルを追うファンの心理~関西ジャニーズJr.ファンを例に~
■「ディズニーランド化」する地方都市~神戸市ハーバーランドを事例に
■「ジャニオタ」に関する社会学的一考察
■消費社会をつくる広告社会~広告音楽からみる社会の変容~

フィールド文化学専攻分野

民俗学、文化人類学、比較文学・文化論、音楽文化研究、美学、言語学などを学問的基盤とし、文化現象をそれ自体として、その固有性・独自性の視点から明らかにすることを学ぶ。文化が実践される「現場」へのフィールドワークを特に重視し、日本国内はもとより世界各地に視野を広げる。代表的な研究テーマは、祭り・神と妖怪・物語・衣・食・住といった民俗、音楽や映画やパフォーマンスなどの表現文化、ファンや趣味集団が作る文化、世界遺産と無形文化遺産、言語・文学・宗教・思想の比較研究など。

以下の「履修モデル」は、履修計画を立てるうえでの一例です。
実際にどの科目を履修するかは、各自で選択してください。

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履修モデル(フィールド文化学)PDFリンク

フィールド文化学専攻分野の卒業論文テーマ

■「余暇」から立ち上がる「味」の深み――インド・ネパール料理店での経験から
■だんじりの街――岸和田祭礼民俗誌
■「いただきさん」の民俗誌――高松の鮮魚行商人
■アメリカ村の若者文化――日限萬里子の時代とその後
■なぜ関西のドラァグ・クイーンはVogue Danceをしないのか
■日本におけるムスリムの埋葬をめぐる現状と課題――在日外国人ムスリムと日本人ムスリムの違いに着目して
■日本人にとっての「死後の世界」――自称「無宗教」の人々の死生観をめぐって

メディア・コミュニケーション学専攻分野

新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど具体的な媒体やプラットフォームの特性を理解するとともに、それらを利用する人々の生活環境、態度や世論形成のメカニズム、政策決定過程に見られる権力構造やイノベーション(技術革新)を背景とした産業構造を含む社会関係全体を理論的かつ実証的に研究する。また、言語をはじめ、さまざまな意匠(デザイン)を含む人間のシンボル体系を理解し、コミュニケーションのメカニズムを解明する。

以下の「履修モデル」は、履修計画を立てるうえでの一例です。
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履修モデル(メディア・コミュニケーション学)PDFリンク

メディア・コミュニケーション学専攻分野の卒業論文テーマ

■変化する炎上~ twitter から見る現在の社会~
■スポーツ報道にみるマスメディアの物語性
■ソーシャルネイティブの生きる空間~現実空間と仮想空間のパワーバランス~
■表現の自由からみるジャーナリズム
■若年層におけるテレビ離れの正体について
■ビッグデータに関する言説~全国5紙の内容分析~
■日本のサブカルチャーが与える影響~これからのニッポン文化の展望~
■「リア充」を通して見る現代社会~「リア充」のせいで生きづらい?~

社会心理学専攻分野

人の思考、感情、行為などが自分とは異なる他者との関わりの中で、どのように生み出され、それがお互いにどのように関わっているのか(相互作用、影響力など)を、質問紙調査や実験を通じて明らかにしていく。自己と他者、対人認知(偏見やステレオタイプ)、態度変容(人やモノに対する好き嫌い)、ネットワークや集団の中での自分の振る舞いなどを具体的に取り上げながら、科学的に考察する。

以下の「履修モデル」は、履修計画を立てるうえでの一例です。
実際にどの科目を履修するかは、各自で選択してください。

履修モデル(研究演習Ⅰ所属前)PDFリンク

履修モデル(社会心理学)PDFリンク

社会心理学専攻分野の卒業論文のテーマ

■おまけ付き商品における“おまけ”の存在が消費者の購買行動に及ぼす影響
■広島東洋カープのファン心理~なぜ今広島東洋カープが人気なのか~
■ゲームセンターの財:趣味縁のネットワークが生み出す社会関係資本
■顔による性別判断の過程:顔が類似している既知の人物の性別の影響
■若者の幸福度とSNSの関係~SNSは若者を不幸にするのか~
■女の涙は武器か:泣きの様態が男性が泣いた女性に対して抱く印象や感情に及ぼす影響
■色彩の潜在的なイメージが印象形成に与える影響
■高松丸亀町商店街の成功に至った要因についての研究
■心の闇を抱える子どもたちへのアプローチ:自分も相手も大切にする表現方法の育成および子どものSOSを見逃さないための環境づくり
■片付けられない人