情報社会政策

[ 編集者:総合政策学部・総合政策研究科       2015年3月25日   更新  ]

1.学びの概要

円滑な技術活用のための政策提案

授業風景

人にやさしい豊かな情報社会を築くために情報通信技術の円滑な活用を促す政策提案が必要とされています。インターネット上でのセキュリティや倫理観など、情報化社会のもたらす諸問題に対して政治的・法的・社会的解決方法を模索する研究が欠かせません。

メディア情報学科では人間を中心に据えた情報技術や社会のあり方を、政策提案し展開しうる人材を育成するためのカリキュラムを設けています。

知的財産の時代に

たとえば21世紀は「知価」の時代といわれるほど、情報の価値が高まっています。そうした情報の持つ財産的価値に焦点を当てた「知的財産権」は、付与されると、その創作者のみが一定期間独占的に実施することができるため、企業、そして資源のない我が国にとって、極めて重要な権利です。

知的財産権にかかわる法律や国際条約への理解を深め、今後、我が国がとるべき知的財産に関する施策を検討することは、情報が価値をもつ情報化社会を支える基本的政策となります。

ものづくりと経済活動

さらに、神戸三田キャンパスには理工学部があり、理工学部の情報工学関連の科目を履修しながら、総合政策学部で経済学に関する知識を身につけることができます。こうした複合領域を同時に勉強することで、通常のものづくりや商業などの経済活動とは異なる「サイバー経済」の特質・リスクについて理解を深めることができます。

また一般利益の増進と経済主体の発展を促進するための政策設計についても検討して情報通信技術の活用によるサイバービジネス空間の創出などについて、ヨーロッパの知識社会構築政策の事例などを通じて学び、5〜20年先の知識社会を展望した政策を考える人材を育成します。

2.学生の研究テーマ例

*知的障がい者の事件の報道公開性について
*テレビ放送後の動画の活用と海賊版問題について
*ヴィッセル神戸の地域経済活性化に関して