[ 国際学部 ]ダブルディグリー留学制度

ダブルディグリー留学制度

ダブルディグリー留学とは、関西学院大学国際学部に在籍しながら、海外の大学に留学し、両大学で修得した単位を相互に単位認定することで、両大学の学位を取得できる制度です。

日本と海外両方の大学で学ぶことによって、多角的・国際的な視野を身につけ、将来、世界を舞台に活躍できる人材の育成を目指しています。海外の大学院への進学、外資系企業や国際機関への就職など、国際社会の第一線で活躍したいと考える学生にとっては特に魅力ある制度です。

ダブルディグリー留学の流れ

協定校の紹介

クイーンズランド大学(オーストラリア)
The University of Queensland Faculty of Business, Economics and Law(UQ-BEL)

オーストラリア、クイーンズランド州ブリスベン市にある1909年創立の総合大学です。研究と教育の実績から国内で高く評価されている8大学”Group of Eight”の1校の創立メンバーでもあります。
総学生数は約50,000名。そのうち10,000名以上は留学生が占める国際色豊かな大学です。
・Bachelor of Commerce Program、Bachelor of Business Management Program、Bachelor of Economics Programいずれかの学位を取得可能
・経済・経営分野領域に関心のある人向き
・最短4年で関学とUQ両方の学位取得が可能
・クイーンズランド大学から学位を受けるために、留学前に本学で必修となる授業がある

マウント・アリソン大学(カナダ)
Mount Allison University(MTA), Politics and International Relations Department

カナダ、ニュー・ブラウンズウィック州サックビル市にある1839年創立のリベラル・アーツ・カレッジです。毎年カナダの全国紙Maclean’sでトップクラスに評価されています。英連邦の中で女性に学位を与えた初めての大学であり、これまでローズ奨学生(Rhodes Scholar)を50名以上輩出してきました。総学生数は約2,500名。関西学院大学第7代院長H.アウターブリッジ博士の出身校であり、本学とは古くから深い繋がりのある大学です。
・International Relations Programの学位を取得可能
・国際関係を学びたい人向き
・最短5年で関学とMTA両方の学位取得が可能

ビクトリア大学(カナダ)
University of Victoria(UVIC), The Peter B. Gustavson School of Business

カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリア市にある1903年設立のビクトリアカレッジを前身とする総合大学です。総学生数は約20,000名。留学生の割合も多く、国際交流プログラムの豊かさには定評があります。Co-opと呼ばれる有給のインターンシッププログラムによって、教室での学びだけではなく、在学中に企業における就労経験を積むことができる特色のあるプログラムとなっています。ビクトリアの中心部から数キロ離れた小高い丘に位置する美しい海に囲まれた美しいキャンパスと、バンクーバー市、米国シアトル市といった周辺の大都市へのアクセスも抜群です。
・Bachelor of Commerce Programの学位を取得可能
・ビジネスを学びたい人向き
・有償のインターンシップが経験できる
・最短5年で関学とUVIC両方の学位を取得可能
・ビクトリア大学から学位を受けるために、留学前に本学で必修となる授業がある

経済支援

留学期間中は両大学への学費納付が必要ですが、本学の学費は大幅に減額されます。
ダブルディグリー留学参加学生を対象とした奨学金として、月額10万円を支給します(人数制限あり)。
他にも、授業料免除など協定校側の奨学金制度への申請が可能です(採用実績あり)。

入学前に必要な手続きについて

ダブルディグリー留学希望者は、入学前に予め以下の諸手続きが必要です。

言語教育科目における言語選択について:
入学手続きの言語選択では、以下の言語を選択してください。
※留学生は別途案内冊子を参照すること
第1外国語:English
第2外国語:中国語

検定試験による言語教育科目の単位認定について:
入学前までの定められた期日までに、English I~IVまでの単位認定申請が必要です。
詳細は以下をご確認ください。

ダブルディグリー留学出願のための英語スコアについて [ 273 KB ]PDFファイル

ダブルディグリー留学案内冊子

2024年度入学生向けの冊子を掲載しました。(2024年4月情報更新)
 

ダブルディグリー留学案内2024年度冊子 PDFファイル

ダブルディグリー体験レポート

マウント・アリソン大学(MTA) ―藤原 彩花さん 国際学部国際学科―

現地での様子

ダブルディグリー留学を⽬指そうと思ったきっかけは何ですか?
国際関係学を深く学ぶため、カナダ留学は国際情勢を多⾓的に理解する良い機会だと考えました。⽇本と北アメリカの両⽅からの視点を⾝につけることで、より幅広い国際的な視野を養うことができると思いました。また、2.5年間の⻑期留学を通じて、現地学⽣と同様に勉学に励み、地元の⽂化に浸れる機会を持つことができるという点も魅⼒的でした。⻑期期間の利点を活かし、ボランティア、インターン、サークル活動等を通して、より新しい場所で繋がりを築き、⾃⼰成⻑に繋げることを⽬指し、ダブルディグリー留学を選択しました。

マウント・アリソン⼤学の魅⼒は?
カナダの東部に位置する⽥舎の⼤学で、⼩規模ながら多くの魅⼒があります。特に、⼈との繋がりが強い点です。私は寮に住んでおり、ルームメイトや同寮の仲間と共に勉強したり、⾷事をしたりすることで、強い絆を築けました。キャンパス内を歩いていてもすぐに友⼈に会うことができ、安⼼感のあるコミュニティだと思います。また、授業は⽇本に⽐べ少⼈数制であり、ディスカッションが盛んで教授との交流も容易です。⾔語の壁や授業内容に⼾惑うこともありますが、教授や周りの⽣徒と交流できることは学びを深める良い機会だと思います。

ダブルディグリー留学の⼀年⽬が終わりますが、振り返ってどんな⼀年間でしたか?
最初は、⾔語の壁や英語での政治等の授業への理解の難しさに圧倒されました。他の⻑期留学⽣と⽐べても、英語⼒の差は明らかで、劣等感を感じたこともありました。また、カリキュラムも異なるため、適応に時間はかかりましたが、⽇々の勉学への努⼒と周囲のサポートを受けつつ、⾔語⼒と知識の成⻑を実感しています。友⼈にも恵まれ、寮やその他の場で仲間たちと親しい関係を築くことができ、家族のような存在になっています。

⼆年⽬の抱負を教えてください!
これまでは主に学業に注⼒していましたが、⻑期の夏休みを利⽤して地域の⾷料安全保障に関わるインターンシップを⾏うことをきっかけに、⼆年⽬は学内外の活動に積極的に参加していく予定です。⾷関連のボランティアや⽇本⽂化を広めるサークル、環境活動のサークル等の活動も進めており、よりサックビルや⼤学に貢献していきたいと考えています。⼀年⽬は瞬く間に過ぎ去りましたが、今後は、学業だけでなく、現地でしかできない経験にも挑戦し、楽しんでいきたいと思います。

ダブルディグリー修了者の声

クイーンズランド大学(UQ)修了 川端 建守さん ―2018年度 国際学部卒業生(6期生)―

現地での様子

私はダブルディグリープログラムに参加し大学入学からの2年間を関西学院大学で、その後の1.5年間をクイーンズランド大学で過ごしました。
専攻はビジネスの共通言語といわれ、昨今世界的にコンバージェンスを呈する分野である会計学でした。留学までは英語技能の向上や専攻・関連分野の基礎習得に努めました。オーストラリアでの大学生活が始まった頃は慣れないことも多く、周囲の学生の積極性や機転に圧倒されることばかりでしたが、そのうちに順応して楽しみつつも力をつけることができました。そして最終的にはDean’s Commendation(学部長表彰)を与えられるまでに存在感を発揮できるようになりました。
この留学制度では留学先大学の学士課程に編入する形をとるので、必然的に現地の学生や他の留学生と同じ土俵に立ち目線を合わせることになります。そのような環境で人間関係を構築しながら勉学に励み切磋琢磨するという経験は、国際化する社会を生きる人間にとって示唆に富むものであったと思います。留学を含む大学生活の中で得た気付きや自信、省察は私にとって大きな財産となっているはずです。

クイーンズランド大学(UQ)修了 小川 雅聖さん ―2015年度 国際学部卒業生(3期生)―

現地での様子

1年留学しても4年で卒業できるのが国際学部の魅力。私は関西学院大学で2.5年、オーストラリアのクイーンズランド大学で1.5年学び、2つの大学の学位を取得するダブルディグリー留学に挑戦しました。現地では学生寮に住み、ほかの留学生とともに過ごす時間を増やして「英語圏の人間でない」ことを言い訳にしないように心掛けました。商学部に所属し、専門科目を中心に現地の学生と一緒に受講しました。授業で用いられる英語は思った以上に難しく、当初は現地の学生に助けてもらうことも多かったのですが、毎回の予習に力をいれて要点を整理し、理解をした上で授業に臨んだ結果、自分がほかの学生を助けることができるようにまでなりました。努力で困難を乗り切ったこの体験は大きな自信につながりました。