ES細胞及び生殖細胞の若返りの仕組みを解明—DNA脱メチル化反応の動作原理の解明—

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[ 編集者:広報室  2013年12月13日 更新  ]

 関西学院大学理工学部・岡下修己大学院生、関由行専任講師のグループは、生殖細胞(卵・精子)の形成及び多能性幹細胞(ES細胞)の樹立に必要なタンパク質PRDM14が、メチルシトシンの酸化を介した脱メチル化誘導活性を持つことを見出しました。DNAの異常メチル化は、低品質iPS細胞や癌など原因となっており、PRDM14の機能を人為的に制御することでiPS細胞の高品質化や癌の新規治療法の開発に繋がることが期待できます。
 
 DNAのメチル化状態を完全に初期化することが、品質の高いiPS細胞を樹立するためには極めて重要です。今回の研究では、iPS細胞がスキップした生殖細胞によるDNA脱メチル化機構の一端を明らかにすることに成功しました。今後、PRDM14とTETの機能を人為的に制御することによって、iPS細胞の品質改善や異常メチル化を起因とした様々な疾患に対する新規治療法の開発に貢献できると思われます。

本研究成果は2013年12月11日付で発生学分野の一流誌「Development」の電子版に掲載されました。

【論文タイトル】
原題:PRDM14 promotes active DNA demethylation through the Ten-eleven translocation (TET)-mediated base excision repair pathway in embryonic stem cells.
タイトル和訳:PRDM14は、TET-塩基除去修復を介した能動的DNA脱メチル化を促進する。

【著者名】 Naoki Okashita, Yuichi Kumaki, Kuniaki Ebi, Miyuki Nishi, Yoshinori Okamoto, Megumi Nakayama, Shota Hashimoto, Tomohumi Nakamura, Kaoru Sugasawa, Nakao Kojima, Tatsuyuki Takada, Masaki Okano and Yoshiyuki Seki

詳細は下記のプレスリリースをご参照ください。

関由行専任講師HP

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