§2 数 列
11 漸化式(1)
|
|
|
将棋の駒の位置を 0cm とし,その後の駒の間隔を 30cm おきに立てる |
⇔ |
将棋の駒の位置に番号をつけ,a1, a2,a3,…… an,an+1,…… とすると, |
となります。このように,
と呼びます。
例1 与えられた数列を a1, a2,a3,…… an,an+1,…… を用いて 漸化式 で表現せよ。
(1) 初項を 2, 公差 3 の 等差数列 の場合。
初項が 2 より,a1=2. また,公差が 3 なので,an+1-an=3 (n=1,2,3,……) となります。
(2) 初項を 2, 公比 3 の 等比数列 の場合。
初項が 2 より,a1=2. また,公比が 3 なので,
(n=1,2,3,……) となります。
一般に次のことが言えます。
|
まとめ8 等差数列と等比数列の漸化式 |
では,具体的に漸化式が与えらとき,どのような数列になるのか考えてみることにしましょう。
|
|
となります。左のアニメーションをご覧ください。最初に,初期値を与えられたら次々と次項が求められていくのが理解できます。しかし,この方法では,ある項の値を求めたいとき,その前の項の値が求まっていなければ求めることはできません。
ある漸化式(項と項の関係式)が与えられたとき,直接,任意の項の値を求めることはできないでしょうか? そうですね。一般項があれば求めることができます。では,漸化式から,一般項を求めることはできないでしょうか?
次に,漸化式から一般項を求めることを考えてみましょう。
例題1 次の条件で定められる数列 {an} の一般項を求めよ。
|
a1 = 3, an+1 = an - 5 |
|
[解説] いろいろな解答の方法がありますが,ここでは,2つ紹介します。理解しやすい方法で解いて下さい。
|
ワンポイント |
となりますから,
よって, an = a1 - (n-1)×5 = 3 - (n-1)×5 = -5n + 8 となります。
(2) n = 1 のとき,求めた一般項が成り立つかどうか調べます。an = -5n + 8 において,n = 1 としますと,
となります。したがって,(1)(2)より,n = 1,2,3,…… に対し,一般項は,
となります。
|
|
となります。そこで,初項 a = 3 なので,
|
ワンポイント |
となります。これは,もともと与えられている初項と一致しますので,(1)(2)より,n = 1,2,3,…… に対し,一般項は,
となります。
|
|
[解答] 上の解答2の方法でを用います。
(1) n ≧ 2 のとき
|
|

a1=1 なので,an+1 = 2n-1+1 = 2n より,an = 2n-1.
(2) n = 1 のとき
求めた一般項が成り立つかどうか調べます。an = 2n-1 において,n = 1 としますと,
となります。これは,もともと与えられている初項と一致しますので,(1)(2)より,n = 1,2,3,…… に対し,一般項は,
となります。
では,練習問題を行なってみましょう。
練習問題1 次の条件で定められる数列 {an} の一般項を求めよ。
|
(1) a1 = 2, an+1 = an + 3 n=1,2,3,… |
|
|
(2) a1 = -2, an+1 = an - 3n n=1,2,3,… |
|
次は,応用問題です。要領は,練習問題1と同じで,次々と同じ項を消去していきます。
練習問題2 次の条件で定められる数列 {an} の一般項を求めよ。
|
(1) a1 = 5, an+1 = an + 2n2 + n - 1 n=1,2,3,… |
|
|
(2) a1 = 1, an+1 = an - 2n + n n=1,2,3,… |
|
それでは,この考え方を,もう少し一般的な形まで拡張してみることにしましょう。