§2 数 列

3 等差数列

 次のような数列 {an}

があります。このような数列の第 n 項 an はどのように表現されるでしょうか?


 この数列は,初項 1 に一定の数 3 を次々に加えて作られる数列です。たとえば,

つまり,第2項では初項 1 に 3 を 1 回加え,第3項では初項 1 に 3 を 2 回加え,第4項では初項 1 に 3 を 3 回加えていけばそれぞれの項の値を求めることができます。このことから,第n項の値がいくらであるか予測することができますね。

 第2項のとき 3 を 1 回,第3項のとき 3 を 2 回,第4項のとき 3 を 3 回加えるとそれぞれの項を求めることができますので,第n項は,初項に 3 を n-1 回加えればよいことになります。すなわち,これを式で表しますと,第n項 an

となります。これを簡単にすると,an=3n-2 となります。この式が,上の数列を表しているかどうか n=1,2,3,… を代入して確かめてみて下さい。

 一般に,数列 a1,a2,a3,……,an,…… の各項に,一定の数 d を加えると次の項が得られるとき,

という関係が成り立ちます。この関係が成り立つ数列を 等差数列 と呼び d を 公差 と呼びます。上の例では,初項 1,公差 3 の等差数列となります。

 初項が a,公差が d である等差数列の各項は,

と表現されます。よって,一般項 an は次のように表現されます。


例題1 等差数列{an}において,初項 10,a10=28 の公差 d と一般項 an を求めよ。
[解答] 題意より an=10+(10-1)d=28 より,d=2.
    よって,求める一般項 an は an=2n+8.

例題2 第15項が 32,第43項が 116 の等差数列がある。200 はこの数列の第何項か。
[解答] 初項を a,公差を d,一般項を an とすると,

となり,これを解くと a=-10, d=3. ゆえに,一般項 an は,an=-10+3(n-1)=3n-13.
よって,200 が第n項であるとすると,

したがって,200 はこの数列の第71項である。

 では,これらのことを基礎に次の練習問題に取り組むことにしましょう。

練習問題1 等差数列{an}において,公差 3,a8=12 とする。
(1) 初項 a と 一般項 an を求めよ。
(2) 第何項から 100 より大きくなるか。


練習問題2 等差数列をなす 3 数がある。その和は 15 で,平方の和は 83 であるという。この 3 数を求めよ。





 次の章では,等差数列の第n項までの和について考えます。その前に,古くからある列車の並び換えのパズルを行なってみてください。機関車が一台と客車が 6 台あります。そして,真ん中にはターンテーブルがあり,そこで最大 3 台の客車と機関車を回転させることができます。それを用いて,向かって右側に左から 1〜6 の番号のついた客車を並べて下さい。回転する数が少ないほどよろしい。あなたは何回で,並べかえることができますか。ただし,

して下さい。(最小回数は,19 回)