§2 数列
数列章末問題解答ヒントと解説
1]
[解説] 等差数列の基礎的な項目を,利用して解法する。求めたい式を先に仮定してから,解法するとよい。
関連項目:3.等差数列 まとめ1 (1),(2),(3)
関連項目:4.等差数列の和 まとめ2 (4)
[解答]
(1) 求める式を an = a1 + (n-1)d とおく。題意より a1 = 10, a10 = 37 なので,
となり,これより,d = 3. したがって,
an = 10 + 3(n-1) = 3n + 7 .
ゆえに,an = 3n + 7 .
(2) 一般項を an を,an = a1 + (n-1)d とおく。題意より a1 = 10, a10 = 37 なので,
これらより,a1 = -10, d = 3.
(3) 一般項を an を,an = a1 + (n-1)d とおく。題意より a1 = 3, d = -5 なので,
an = 3 - (n-1)5 = -5n + 8 = -97
となる。したがって,n = 21 .
(4) 一般項を an を,an = a1 + (n-1)d とおく。題意より a1 = 2, a13 = 38 なので,
これらより,d = 3.よって,初項から第 n 項までの和 Sn は,
したがって,
.
2]
[解説] 等比数列の基礎的な項目を,利用して解法する。この問題も1]の場合と同様に,求めたい式を先に仮定してから,解法するとよい。(3),(4)の計算方法は,よく利用する方法なので,覚えておくと便利である。
関連項目:5 等比数列 まとめ3 (1)
関連項目:6 等比数列の和 まとめ4 (2),(4)
関連項目:5 等比数列 例題2 (3)
[解答]
(1) 題意より,初項 7,公比 -2 の等比数列となるので,an = 7(-2)n-1.
Note:(-2)n-1 と -2n-1 の違いに注意すること。
例
(-2)4 = (-2)×(-2)×(-2)×(-2) = 16
-24 = -(2 × 2 × 2 × 2) = -16
(2) 題意より,等比数列の公式を用いると,
したがって,511a = -511 となるので,a = -1.
(3) 一般項 an を an = arn-1 とおく。すると,題意より,
となる。@,Aより a, r を求める。まず,A÷@ から a を消去する。
よって,r = ±3.
Note: 文字を消去するには,加減演算だけでなく,除法も利用されるので覚えておこう。
(4) 題意より,
となり,よって,Aより,
@を用いると,上式は,
となるので,r = 2 .
これを,@へ代入し,a を求めると,31a = 1 より,
.
ゆえに,
.
3]
[解説] 新しい記号の使い方に注意し,慣れることが大切である。等比数列の一般項の公比 rn-1 の指数と等比数列の初項から第 n 項までの和の公式にある rn の指数の違いについて特に注意しよう。和の公式に利用される n は,足し合わせる項数 であると考えるとよい。
関連項目:8 いろいろな数列(2) 例題1
[解答]

Note:(4)は,初項が 2 となっているので,全体の項数は nー1 であることに注意が必要である。
4]
[解説] 数列の典型的な問題である。このような問題の取りかかりは,公式(8 いろいろな数列(2)のまとめ5)を適応することでワンパターンとなる。しかし,そのあとの因数分解には細心の注意が必要で,多くの場合,この因数分解で計算違いをする。特に,分数の係数をくくり出すときに計算違いが見られる。
関連項目: 8 いろいろな数列(2) まとめ5
[解答]

分数をくくり出すところが,ポイントである。

初項 3,公比 2 の等比数列の和となる。

4 を n-1 回加えることを意味する。

第 2 項の n は,定数として扱う。したがって,第 2 項 = n × n = n2 となる。

分数でくくり出すところで,ミスが多く見られる。注意しながらくくりだそう。
5]
[解説] どちらの問題も,計算してしまわずに,各項そのままの形で,一般項を推定するとよい。(2)は,第 n 項自体が和の形になっていることに注意すること。
関連項目: いろいろな数列(2) 練習問題1 (1)
関連項目: いろいろな数列(2) まとめ5 (2)
[解答]
(1) 各項の左側の数値に着目すると,1,3,5,7, ….初項 1,公差 2 の等差数列。
右側の数値に着目すると,3,4,5,6, ….初項 3,公差 1 の等差数列。
よって,一般項 an は,an = (2n-1)・(n+2) .

(2) 一般項 an は,初項 1,公差 1 の等差数列の第 n 項までの和となっている。したがって,
よって,Sn は,
6]
[解説] 階差数列の問題である。公式を用いて解法するとき,意味を理解しながら利用すること。
関連項目: いろいろな数列(3) まとめ7
[解答] 第1階差数列を bk とすると,bk は,
より,初項 4,公差 2 の等差数列となるので,
bk = 4 + (k-1)・2 = 2k + 2.
となる。したがって,an は,
よって,Sn は,上式を用いて,
7]
[解説] 部分分数に分けて計算する。部分分数に分ける方法は,とにかく部分分数に分けて計算し,最後に係数をそろえて調整するとよい。
関連項目: いろいろな数列(4) 例題1
[解答] 解説より,
を用いて分解する。
8]
[解説]
|
左図のような向きで,数値を並べると,
1 | 2,3,4 | 5,6,7,8,9 | 10,11,12,13,14,15,16 | 17, ……
となり,これは 群数列 となる。そこで,第 n 群の初項を an としたとき,それを n で表せばよい。
|
関連項目: いろいろな数列(4) 練習問題2
[解答] 各群の初項(第1列)を並べると,
となる。これは第1階差数列を bk とすると,
したがって,
(1) a7 = 49 -14 + 2 = 37 よって, (第7行,第3列) = 37 + 2 = 39
(2) a10 = 100 - 20 + 2 = 82 よって, (第3行,第10列) = 82 + 16 = 98
Note: 第1行に着目したとき,その数列は an = n2 となる。したがって,(2)は
(第3行,第10列) = 100 - 2 = 98
と求めてもよい。
9]
[解説] 漸化式(2)の練習問題2と同じ方法で解法する。A.2項間の数列の場合(2)のパターンで,与式を an+1 - α = β(an - α) の形に変形する。
関連項目: 漸化式(2) 練習問題
[解答] an+1 = 2an + 4 を an+1 - α = β(an - α) という形にする。
an+1 = βan - α(β+1) = 2an + 4
より,α = -4, β = 2 ととると,n≧2 に対し,辺々掛け合わせると,
左のようになる。したがって,a1 = 1 であることを利用すると,
となる。よって,an = 5・2n-1 - 4 を得る。一方,n = 1 を an = 5・2n-1 - 4 の左辺へ代入すると,左辺 = 5・20 - 4 = 5・1 - 4 = 1. よって,題意の a1 = 1 という条件も満たす。ゆえに,n≧1 に対し,an = 5・2n-1 - 4 となる。
10]
[解説] 典型的な隣接3項間の漸化式。B.3項間の数列の場合 を参考にしながら解くとよい。
関連項目: 漸化式(3) 例題1
[解答] 与えられた漸化式より,t2 - 3t + 2 = 0 より,t = 1, 2. したがって,求める漸化式の一般項を,an とすると,定数 A, B を用いて,
とおくことができる。このとき,a1 = 1, a2 = 3 となるように,定数 A, B を定める。
より,A = -1, B = 1. ゆえに,an = 2n - 1 .
11]
[解説] 初項から第 n 項までの和を用いて,一般項 an を表すには,
を用いる。a1 = S1 であることにも注意する。
関連項目: 等比数列の和 練習問題3
[解答]
(1) 解説より,n≧2 に対し,
が成り立つので,
an = Sn - Sn-1 = {-7 + 2n - an} - {-7 + 2(n-1) - an-1}
よって,2an = an + 2 なので,
(2) (1)より,
となる。
これより,n≧2 に対し,左のように辺々掛け合わせることにより,
が成り立つ。一方,a1 = S1 であることから,
よって,
となる。そこで,求めた漸化式の右辺において,n = 1 を代入すると,
となり,a1 と一致する。ゆえに,n≧1 に対し 
12]
[解説] オ,カ さえ求まれれば,ワンパターンである。しかし,ア,イ,ウ が立ちはだかっている。等差数列の和なので,Sn を初項と公差で表現し,それが Sn = pn2 + qn + r と n に関する恒等式となるように,p,r を定める。
関連項目: 等差数列の和 まとめ2
[解答]
初項 a1, 公差 d の等差数列の初項から第 n 項までの和 Sn は,
となる。よって,
が n に関し恒等式となればよいので,
辺々比較すると,p = (1/2)d, a - (d/2) = q, r = 0.
p = 2, q = 3 を上式に代入することにより,d = 4, a = 5.
よって,an = 4n + 1.