§2 微分法
6.接線の方程式
平均変化率から,その区間を狭くし微分係数を求めました。それらはすべて,数学記号を用いて求めてきましたが,今度はそれらを確かめるため,グラフを用いて確認してゆきたいと思います。
前の単元で,微分係数の図形的な意味は何であったか覚えているでしょうか? そうですね。
を表していました。したがって,直線は,
@ 2点 (x1,y1),(x2,y2) が与えられれば決まる
(x2-x1)(y-y1)=(y2-y1)(x-x1)
A 1点 (x1,y1) と傾き m が与えられれば決まる
ので(詳しくは「数学U」の教科書を参考に・・・),今,2つの条件「接線の通る1点と接線の傾き」が与えられているのですから,すぐに求まるはずです。
では,実際,例題を用いてみてみることにしましょう。次の例題は,関数 f(x)=-x(x-4) について,点 P(1,3) における接線を求めています。ゆっくりと見てください。
どうでしたでしょうか。何事も,遊び感覚で気軽にという気持ちで学習してください。確かに,微分係数が,点P(1,3)における接線の傾きになっていることが確かめられますね。それでは,ここで,「ワンチャン先生」の講義を受けて,いくつか例題を解いてみましょう。
例題2 関数 f(x)=-x(x-4) について,次の各点における接線の方程式を求めよ。
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(1) 曲線上の点Q(3,3)
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(2) 曲線上で,x 座標が -1 である点
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[解答]
まず,関数 f(x) を x について微分し,導関数 f'(x) を求めます。
となりますから,これを用いてそれぞれの接線の傾きを求めます。
(1) 点Qにおける接線の方程式なので,点Qにおける接線の傾きは,f'(3)となりますから, f'(3)=-2. したがって,
となります。ゆえに求める接線の方程式は, y=-2x+9 となります。
(2) 今度は,x 座標が与えられていません。しかし,x 座標が与えられているので,簡単に求めることができます。
次に,x=-1 における y 座標を求めましょう。それは,今度は f(x) に代入すれば求められますね。したがって,
x=-1 における y 座標 : f(-1)=-(-1){(-1)-4}=-5
数学の苦手という人は,ここがふんばり所です。f'(x) と f(x) の違いをよく分かっておきましょう。
あとは,(1)と同じ要領で考えればよいですね。
ゆえに解答は,y=6x+1 となります。
上の図は,上の例題2をグラフにしたものですから,目で確かめておいてください。では,いくつか練習問題を行ってみましょう。
練習問題1 次の曲線の,示された点における接線の方程式を求めよ。(答えは,ボタンを押してください!。)
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(1) y=x2-2x (1,-1)
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(2) y=x3+1 (-1,0)
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練習問題2 曲線 y=x2-x の接線で,傾きが1であるものを求めよ。
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さて,次のような問題もあります。今までの問題では,曲線上の点(接点)が与えられていましたが,次の問題では与えられていません。その代わり,接点以外の点が与えられています。少し考えてみましょう。
例題2 曲線 y=x2+3x+4 の接線で,点 (0,0) を通るものを求めよ。また,その接点を求めよ。
[解答]
接点が分からないからとりあえず (p,q) として考えましょう。あとは,いつもどおりです。つまり,点(p,q)における接線の傾きを求めます。そのため微分して,
よって,点 (p,q) における接線の傾きは 2p+3 となります。また,q は x=p のときの y の値なので,
となりますね。これで終わり,となるのですが,最後に原点 (0,0) を通らせねばなりません。だから,この式の中に,(0,0) を代入して仕上げます。代入すると,
となりますね。因数分解して,(p-2)(p+2)=0 より p=-2,2 となります。これが,接点の x 座標です。ゆえに接点は, (ア)より(-2,2) と (2,14) となります。そして,(イ)へ代入すると,お目当ての接線の方程式が求まり次のようになります。
練習問題3 曲線 y=x2-x+3 の接線で,点 (1,-1) を通るものを求めよ。また,その接点を求めよ。