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「学校長からみなさまへ」を更新し、「急がせず、待つ努力を」を掲載しました。

2017年6月1日 更新

2017年6月「急がせず、待つ努力を」

急がせず、待つ努力を




                          “Mastery for Service”
                           “幼子はたくましく育ち、
                             知恵に満ち、
                             神の恵みに包まれていた





“急がせず、待つ努力を〟

ある在日大使夫人が日本へ来て、最も多く耳にし、気になった言葉が「早く~」だったそうです。
 家庭でも学校でも、子どもに接する日本人の大人が頻繁に「早く、早く」と要求しているのを見聞きし、どうして日本の大人は、こんなにも子どもを急がせて、しつけや教育をするのだろうかと、たいへん驚いたというのです。
 大人が子どもたちに言う言葉で言ってほしくない言葉について子どもに調査したデータがあります。それによると、「早く」と答えた子がかなりいたそうです。その子どもたちに、どんな時に言ってほしくないかと聞いたところ、

       「どういうふうにするか考えているとき」
       「失敗しないようにじっくり取り組んでいるとき」
       「自分でやる順番を決めて計画的にやっているとき」 
       「どれが良いか試しながらやっているとき」
       「どれにしようか迷っているとき」  などの答えが多かったそうです。

現象面だけで子どもをとらえないで、子どもの立場に立って、子どもの内面を大切に、
共感的に理解した上での言葉かけが大切ですね。急がせるとかえって緊張して遅くなったり、あわてて失敗したりして自信をなくすこともあります。
ドイツの教育哲学者ボルノーは、教育やしつけには「3つの待つ態度」が不可欠であると言っています。
        一つは、期して待つ 「期待」
       二つは、忍んで待つ 「忍耐」
        三つは、信頼して待つ「希望」  であると言っています。

2017年度がスタートして2ヶ月になります。子どもたちはクラスにも先生にも、友だちにも馴染んで、学校生活を送っています。
クラスが軌道に乗るこの時期、わたしたちも「待つ」ことの大切さを再認識したいと思います。

5月11日の放課後です。下校途中の電車の中で2年生の子の定期入れが、他のお客さんに当たってしまいました。その子はすぐに謝ったのですが、傍にいた6年生の男の子が一緒に一生懸命謝ってくれたそうです。その方から、6年生の姿が本当に立派だったというお電話がありました。