[ 編集者:大学院 総合政策研究科 ]
本学は、1995年に「自然と人間の共生ならびに人間と人間の共生」を基本理念として、“Think globally. Act locally.” という発想のもとに、地球規模で生じる諸問題の解決に寄与することを目的とした総合政策学部を、新設の神戸三田キャンパスに設立しました。そしてその基本となる学部の教育研究をさらに継承発展させるとともに、大学院でのより高次元の教育研究をとおして、地球規模で生起する諸問題の発見と解決を視野に入れた政策提起を試みるため、1999年に本研究科修士課程を開設しました。これにより、社会の各分野で指導的役割を果たしうる高度専門職業人の養成と、研究者として高度な政策分析能力を有する優秀な人材の育成を目指しています。
総合政策研究科の母体である総合政策学部は開設から11年目を迎えましたが、開設以降のその実績をみると、新しい時代に即応した数少ない政策系学部の一つとして、近畿圏を中心に全国的な注目を集めてきました。この間、本学部で学んだ学生のうち少なからぬ者が大学院への進学を念頭に置き、大学院でより高度な専門的知識と政策分析能力を修得することにより、将来は研究者として、あるいは国内外を舞台とする企業や研究所、官公庁、その他社会的活動団体などにおいて活躍することを希望してきました。
また、すでに一定の実務経験を積んだ社会人にとっては、ますます多様化、複雑化する社会の将来を正確に見通すことが極めて困難になりつつあります。彼らにとっても、混迷化した状況のなかで問題の所在を的確に把握し、これまでの実務経験に加えて、課題解決のための適切な方法を見いだす政策分析能力や高度な専門的知識の修得が必要になっています。
さらには、国際化の進展により教育・研究サービスの分野でも自由化が進み、国境を超えて学生の移動が盛んになり、先進的で高度な教育・研究機関では外国人留学生の積極的な受け入れが国益として求められるようになりました。
以上のような趣旨から、総合政策研究科は、総合政策学部の完成年次終了に合わせる形で1999(平成11)年度に設置され、母体である総合政策学部の教育研究をさらに継承発展させるとともに、大学院でのより高次元な教育研究を通して、社会の各分野で指導的役割を果たしうる高度専門的職業人の養成と、併せて十分な専門的能力を有する研究者の育成を目指してきました。
この間、IT社会や地球規模の高度メディア情報社会の到来があり、母体である総合政策学部では、既設の総合政策学科と一体的かつ総合的な連携のもとに、2002年度にメディア情報学科が設置されて2学科構成となりました。このメディア情報学科では、情報学の進展のもとで総合的な政策を企画立案および運用できる人材の養成に努めてきましたが、2006年度に完成年次を迎え、そこで学んだ学生の少なからぬ者が大学院への進学を念頭に置いています。そこで、これに応える形で2006年度から総合政策研究科のカリキュラムを拡充再編してメディア情報コースを設け、そこにこれらの学生を受け入れることにしました。
また、この拡充再編を機に、これまで実績を積み重ねてきた国際的な政策研究分野を更に一段と拡充することを目指し、数多くの外国人教員が参加することで英語を主体に研究科を修了できるコースも用意することにしました。
これらの拡充再編を実現した総合政策研究科では、人と自然、人と人の共生をテーマに、情報学の進歩を踏まえたうえでの、深い国際感覚に基づく、高度な問題発見と政策提案能力を備えた人材育成を目指しています。