[ 編集者:大学院 言語コミュニケーション文化研究科 ]
ひとは日常的な精神の営みとして、ものごとを理解するという認知活動を絶えず行っていますが、理解の仕方にはひとであるが故の特徴がみられます。一方、言語活動も精神の営みの一部にほかなりませんので、ひとの精神作用全体に関わる特性が言語に影を落としていることが十分に考えられます。ところで、英語の母語話者による英語表現を調べていると、日本語の母語話者にも違和感のない表現がある一方で、思いもよらないような表現に出くわすこともあります。これは、その背後に、言語使用者が表現しようとするものごとをどのように認知(把握)しているかという点に関して、英語話者と日本語話者の間に類似点や相違点があるからに相違ありません。こうしたことを解明することに興味をもち、認知論の立場で両言語を対照しつつ意味論を中心に研究を進めているところです。ひととことばのもつ不思議や法則性をひとつ、また一つと発見し解明する喜びに魅せられています。
■2010年度担当科目/研究演習、課題研究